新型コロナの感染防止のため、政府が全世帯を対象に布マスク2枚を配布する方針を決定した(既に発送が始まってるという話も聞いた)。

早速、朝日新聞が揚げ足取りを始めた。4月2日には「布マスクは有効? WHOは『どんな状況でも勧めない』」との見出しで、「専門家の間でも懐疑的な見方が多い」と2人の「専門家」と称する大学教員の声を載せる。

そして「WHOは新型コロナ感染拡大における布マスク使用について、いかなる状況においても勧めないと助言している」とダメ押しする。

この記事は朝日お得意の「印象操作」。こういうマスク不足の厳しい状況下、政府が国民への感染防止(特に他人へ移す)の最低限のための手立てまで、政府批判に使うという姑息な新聞だ。

WHOが言っている「いかなる状況においても勧めない」としているのは、公衆衛生や感染予防の専門家、医療管理者・医療従事者を対象にしたもので、一般人に向けたものではない(WHOのレポートより)。

朝日が記事中に引用している英国の論文も「1607人の医療従事者を、医療用マスクをつける人、布マスクをつける人、マスクをつけたり外したりする人に分けて感染リスクを比べたところ、布マスクをつけた人がもっとも呼吸器疾患やインフルエンザ症状を示した人が多かったという」とあるように、「医療従事者」が調査対象。

しかも「当たり前のこと」を言ってる論文じゃないか。不織布が布より劣っていたら、逆に困るだろうが。

つまりはWHOも英国の論文も「医療従事者」が対象のもの。これをあたかも一般人が感染防止につけるには「勧めない」と誤読させるよう誘導した悪質な記事になっている。

確かに不織布マスクと布マスクを比較すれば、様々な面で布マスクは劣っている。自称「専門家」でなくと、いくらでもその差を論じられるだろう。不織布マスク増産中とは言え、医療従事者へ最優先で配布されている現在、一般人がなかなか購入できない状況は変わっていない。

こういうマスク不足の中で最低限の感染防止を図ろうとすれば、やむを得ない措置だ。

こんな記事を載せるくらいだから、朝日社員は要らないのだろう。だったら、その分は家族の人数の多い世帯へ回そう。世間・ネットでも文句を言ってる人もいるが、同じように必要としている人のために融通しよう。

文句を言うことと、使うことは別だなんて言うなよ。全共闘世代と同じことをするなよ、恥ずかしいから。

*全共闘世代とはオレが勝手に言ってることだが、一般的には団塊の世代といわれる世代の一部の人たち。国(政府)や社会の批判を繰り返しているくせに、その施策の恩恵を最大限受けている恥知らず世代のこと。