新型コロナの影響で、台湾も3月19日から実質的な入国制限を始めた。日本人へのビザ免除(90日間)も当面停止された。

このように台湾も感染蔓延への危機感を強めているにもかかわらず、朝日新聞・吉岡桂子(タイ駐在)は、わざわざ18日に入国し「隔離日記」と称してお気軽な感想文を書いていた(朝日新聞アジア太平洋のフィスブック。また、自身のツイッターでも紹介)。

その前日にあわてて航空券を買い「トランクにふりかけや塩昆布を詰め込んで」とあるので、突然思いついたのだろう。「隔離されて、その生活を日記風に書いたら受けるだろう」。その証拠に「隔離の日々のついて書きたいと思います」。隔離目的なのが見え見え。

それは吉岡の文章や写真からも分かる。「(隔離されるホテルは)どこがいいかな」とウキウキ気分で「懐かしい台湾映画の舞台にもなった基隆の再訪も考えましたがこちらも満室」「せっかくなので台湾海峡の金門島は?」などと書く始末(後に「空港で担当官から紹介されたホテル」と変更)。

ホテルに台湾桃園市からの支援物資が届けば「大きな桃色の袋がプレゼントとして届き」と中身を写真入で載せる。プレゼント? さらにはツイッターで提供され食事を写真入りで載せ「あつあつの麺、美味しそうですね!」「お弁当も台湾らしいメニューです」。

こういうのを見ても、隔離目的なのが見て取れる。ピクニック気分との批判も当然。

朝日新聞(アジア太平洋)も呑気に「日本で必ず参考になる面も多々あると考えたからです。(中略)2回目以降もよろしく」だってさ。日本で参考? こんな目的で来られたら迷惑以外の何物でもないわ。

朝日も吉岡も新型コロナに関して危機感が一切感じられない。まあ、感じてないから、こんな非常識なことがやれるんだろうけど。それにしても・・・だな。

当然、在台湾邦人などから多くの批判が寄せられると、それを意識したのか2回目は「4月に大変貴重な取材の『可能性』があり」「記事を見てください」などと、言い訳を始める(4月の件は最初にも書いていたが)。それにしても「可能性」って、確定してないではないか。

さすがに朝日新聞もまずいと思ったのか「不自由な生活を強いられている台湾の方々や在留邦人の方々への配慮に欠けた表現がありました」とのお詫び文と、「隔離日記」は2回で終了させる旨の文章をフェイスブックに載せた。批判されているのは「不適切な表現」ではなく「不適切な行動」なんだけどね。

不要不急の入国は明らか。4月に取材予定があったなどとは言い訳に過ぎない。なぜなら朝日は台湾にも支局を持っているからだ。緊急の案件なら、台湾支局員が行けばいいこと。吉岡がどんなに有能かは知らないが、吉岡でなければならない理由は見当たらない。

強いて言えば、ひとつだけ台湾支局員では役に立たないことがある。それは台湾支局員は感染者以外隔離してもらえないということだ。

そんな吉岡が「プレゼント」と称した支援品には「マスク14枚」も含まれている。台湾の人々でも入手が困難になっているのに、こんなくだらない理由で入国されて、それでも支給しなければならない当局。

吉岡が不要な入国をしなければ必要なかったものだ。それも台湾の人々の税金からだ。それに台湾当局は吉岡の健康確認も毎日行わなければならない。こんなヤツのために、台湾は「人・時間・カネ(税金)」を浪費しなければならない。

そんな吉岡はツイッターにお詫び分を載せたが、これが何と! アジア太平洋がフェイスブックに載せたお詫び文の抜粋。一切自分の口で語らず。

こういう自分の行為に対して責任を取れない朝日新聞記者。しかも吉岡は編集委員。1日前の入国も隔離中に「隔離日記」を書くのも、もちろん法的な問題はない。しかし、その結果引き起こした他者への迷惑などの責任。この「責任」に対して吉岡はどう考えているのか?

吉岡を始め朝日の記者がクズばかりなのは分かっているが、相変わらず何をするのも「権利」は主張するが、その後ろにある「義務や責任」に気付かないアホ連中。

吉岡の「隔離生活をやってみたぁ~い!」に付き合わされる台湾当局へのお詫びが朝日、吉岡とも一切ない。非常識に呆れかえる。

吉岡は今も隔離生活を満喫中だ。

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