朝日新聞3月21日の社説「新型コロナ対策 不安に応える発信を」は、前提が崩れている酷いものだ。まあ、崩しているのは朝日自身なんだけど。

「(新型コロナの不安を抑えるためには)丁寧で迅速な情報発信の大切さは言うまでもない」「政府全体で顔をしっかり見せて、最新の知見や対策をきめ細かく提示し続けることが、人々の理解を得るうえで不可欠だ」

この見解を否定するつもりはまったくないが、それには「前提条件」がある。メディアが首相や政府(厚労省など)の発言を正しく伝えると言うこと。これなくして、いくら情報を発信しても、逆に不安になるだけのこと。

そして、情報を正しく伝えない代表が朝日なのは言うまでもない。

どんな施策であっても、やればやったで批判し、やらなければやらないで批判する。発言内容を意図的に曲解し伝える。しかも批判や曲解の記事は煽りや印象操作にあふれる内容になる。

つい最近まで、クルーズ船の感染者を日本国内の感染者の合算し報道し続けた。これなど不安を煽る最たるものだ。たまたまクルーズ船に乗船していた左翼活動家の発言を、その代表のごとく取り上げる。学校の一斉休校もそうだ。批判だけはしていたが、結果的に多くの国民が支持していた。

印象操作記事も多い。特にタイトル。「イベント続行 まるで反逆罪」との見出しから、一帯どんな記事内容を想像するだろう? (「朝日新聞の印象操作もここまで来たか」参照)

逆に朝日が意図的に書かないものものも多い。朝日が政府寄りと見なす専門家の発言は絶対に書かない。安倍首相や政府の対応を評価する声も書かない。クルーズ船の対応も世界各国から大きく評価されている。

安倍首相のコロナ関連の会見で「検事長の定年延長がぁ~!」とやっていたのも朝日だ。何しに会見に行ったんだ。邪魔でしかない。

こんな朝日が「情報発信が大切だ」とかよく言うわ。

朝日は社説の最後を「専門家が学識に基づいて検討し、その成果を踏まえて政治が判断し、説明する。どれか一つが欠けても事は成就しない」とまとめているが、もうひとつ重要なものがある。

先にも書いたが、メディアが「正しく伝える」ことだ。