朝日新聞の「論座」(旧WEBRONZA)に「安倍内閣ではコロナ危機を収束できない 今は『石破内閣しかない』」との論考が載っていたので読んでみた。筆者は中島岳志。

中島は以前に小林よしのりに、「ゴー宣」の中で大批判されていたのを覚えているくらいで、素性はよく把握していない。

中島は安倍内閣の新型コロナ対策を批判し、関係ない桜を見る会やモリカケなどの話を持ち出す。巷にあふれている反安倍の言い分の垂れ流し(苦笑)。で、「現政権のままでは、どんどんと弱いところに歪みが拡大する。早急に手を打たなければならない。そのとき、思い浮かんだ顔がある。石破茂である」だそうだ。

石破ならなぜ新型コロナ危機を克服できるのか? 興味津々で読み進めると、石破の消費税(増税)への考え、対韓国政策、安倍批判・自民党批判をしている、二階幹事長へ接近しているなどを延々と言う。

はぁ~? これらが、なぜ石破なら新型コロナ危機を克服出来るのか、さっぱり分からない。頑張って理解しようとすれば「リベラル」だからということか? リベラルならなぜ危機を克服出来る? どういうロジックだ・・・。

反安倍界隈から人気の高い石破だが、親安倍や自民党支持者からの評価は低い。そりゃそうだ、やってることが野党の連中とまったく同じだからだ。一言で言えば「批判のための批判」。これに尽きる。何ら政策を提言するでもなく、揚げ足取りのようなことをブチブチ言ってるだけ。蓮舫や辻元清美と何が違うのか?

安倍内閣の新型コロナ対応が満点ではもちろんないし、内閣支持率も下がっている。だからといって立憲民主党など、野党の支持率が大きく上がっているわけでもない。それは後出しジャンケン丸出しで、揚げ足取りの「批判のための批判」に終始しているからだろう。

こんな石破を持上げる中島。これを載せる朝日新聞。朝日の言い分と合致しているからだろうが、論考もなにもあったもではない。強いて言えば「敵の敵は味方」論でしかない。

中島や朝日、さらに石破が新型コロナ対策として、どういう対案を持っているのかさっぱり分からない。具体論はこの論考の中には一切出てこない。それでも「石破だ!」というのは、単に反安倍に石破を推しているという理由しかないからだろう。

ウソでもいいから「石破ならこれができる!」って施策を書けばいいのに。あまりに中身はないわ、無理筋の石破推しだし。呆れる内容。

朝日の「論座」は、「各分野の第一線で活躍する学者や専門家、ジャーナリスト、アルファブロガー、朝日新聞の論説委員、編集委員らが日々、独自の視点からニュースに迫って解説を加え、論を交わしていきます」というサイト。

姜尚中、金平茂紀、中野晃一、浜矩子、山口二郎や、OBの佐藤章、冨永格が筆者に名を連ねるようなサイトだ。もちろん韓国大好き箱田哲也や市川速水の現役記者(論説委員・編集員)も。

朝日のサイトに石破推しの論考が載るのは然もありなんだけど、もう少し中身のあるものを載せないと読者は怒るのではないか? でもこんなものでも、朝日信者は溜飲を下げているのかな(苦笑)。