朝日新聞のWeb版に「『イベント続行 まるで反逆罪』」との見出しがあった。どこの国の話かと思ったら日本のことだった。

記事の内容は、政府のイベントなどの主催者への自粛要請に対する関係者の対応を紹介するものだ。この見出しはどういう意味だと思って読む進めると、ある音楽イベントのスタッフが発した言葉のようだ。

こういう気持ちを持つ人がいても別に構わないが、これを記事の見出しにする神経がまったく分からない。記事に署名はないが、社会部のデスクあたりが付けているのだろう。

朝日新聞が新型コロナ問題を、どう認識しているかの根本的な考えた方がよく分かるというものだ。相変わらず「中国人を排除するな、ともに手を洗おう」程度の認識のようだ。

全国で蔓延している現状に加え特効薬もない。今後の感染拡大を防止するための措置として当然のことと思う。もちろん、経済活動(企業や一般消費活動など)への影響は大きいだろう。

そのイベントを心待ちにしていた人からすれば「何で?」だろうし、主催者も「数億円すっ飛んだ!」かもしれない。しかし新型コロナの蔓延(人命にかかわる)による損失と、経済的な損失を天秤にかけることに、どれほどの意味があるのか。

現時点での大型イベントは、感染を蔓延させるリスクが大きい。韓国のとある宗教団体の集会で、大人数が感染したことからも分かる。

朝日のこの見出しには悪意しか感じられない。しかも記事からは朝日が政府要請に対してどう考えているのかが一切分からない。朝日が見出し通りの考えを持っているなら、なぜ自社の会社・工場見学を中止しているのか? 堂々とやればいいではないか。反政府(反安倍)が社是だろうが。「反逆罪」に問われるかやってみればいいではないか。と言っても日本には反逆罪はないけど(内乱罪はある)。

まあ、政府がこういう要請をしなければしないで、感染が拡大したら「なんであの時、大型イベントの開催中止を要請しなかったのか!」とか言うのは目に見えているけど。結局は、新型コロナ問題すらも政府批判に使うというゲスな連中だということだけは確かである。

朝日は「新型コロナ心配無用論」を垂れ流してきたこと、今になって「指針を出せ」とか騒いでいることを恥ずかしと思わないのか。まあ、恥という概念がないのが朝日だけどね。