1月11日(10日の深夜と言うか11日の未明と言うか)は満月で、かつ「半影月食」と呼ばれる現象が起っていた。

月食は月に地球の影がかかり、月が欠けて見える現象なのはご存じの通り。このときの地球の影には「本影」と「半影」がある。

「本影」は地球本体によって、月に届く太陽の光がすっかり遮られてできる影のことで、「半影」は本影の外側のすこし薄暗い程度の影のことである。つまり、太陽光は月に届いている状態なので、見た目の派手さも無いし、よく分からないケースが多い。

半影月食
理屈的には、こういうことらしい。(Astro Artsから)

今回は、最大時には月の約90%以上に「半影」がかかっていたらしい。明け方の一番寒い時間帯だったが、頑張って写真を撮ってみた。

半影月食1
「半影月食」が約30%くらいの月。左側の約30%に影がかかっている状態。

半影月食2
「半影月食」が最大のころの月。右上の一部を除き、ほぼ影がかかっている状態。

肉眼ではよく分からなかったが、写真で見ると左下が若干暗く見える。安物のデジカメだけど、それなりに撮れたような気がする。でも、撮影条件(露光など)が同一にできたかは自信が無い。

確かに「本影」による月食に比べれば、インパクトは小さい。ほとんど話題にならないのも理解できる・・・。

ところで、1月の満月は「ウルフムーン」と呼ばれる。この時期になると狼がより頻繁に遠吠えをすることかららしい(諸説あり)。