もう数時間で令和元年も暮れていく。うちの菩提寺(1kmくらい)からも除夜の鐘が聞こえてくるだろう。

そんな中、今年もまた「除夜の鐘」が近隣住民(の一部)からのクレームで取りやめるお寺が出てきた。数年前からチラホラ聞こえてきていたが、「またか」の印象。
札幌のお寺はでは昨年の大みそかの後、市民から「うるさい」という苦情がおよそ30件寄せられ、中止もやむを得ないと判断したという。当然のことではあるが、「急に中止になってちょっと寂しい」「騒音ってものでもない。止めちゃうのはちょっと寂しい」と言う声もある。
夜中に鐘を撞くのではなく昼間に移すなどの事例も、同様のクレームから始まっている。全国的に見れば、報道されていないだけで同様の事例が相当数あるのではないかと思う。
このお寺は住宅街にあるというが、住宅街の真ん中に後からお寺が建った訳ではあるまい。お寺の周りが住宅街になったはずである。
声の大きい少数者(ノイジーマイノリティ、ラウドマイノリティー)が騒いでいる典型である。他にも工場の騒音や畜産業の異臭などがある。いずれも、住民の方が後から移り住んで来たのに、権利的な面だけ主張する。
もちろん、クレームを入れた方がすべて「声の大きい少数者」ではないかもしれないが、朝日新聞などが何かと自分に都合良く権利のみ主張する風潮を生み出して来たことと、無関係だとは思えない。
朝日の世論調査部長・前田直人は「偏った認知に基づくラウドマイノリティー(声の大きな少数者)の意見が拡散され、感情的な空気が作られていくことを懸念しています」と言っているが、今回のような件について市民を批判することはない。
(「朝日新聞・前田直人の典型的な『おま言う』 」参照)
なぜなら、その判断基準は朝日思想だからである。自分たちに都合が良ければ「市民の声」「少数者(弱者)の声」になり、都合が悪ければ「声の大きい少数者」になる。
世間的には「声の大きい少数者」なのに、朝日フィルターを通ると「少数者(弱者)の声」に化けてしまう。さらには、朝日はサイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)の声をまったく報道しない。これにより発言者は勘違いをする(確信犯もいるけど)。
まあ、朝日新聞自体が「声の大きい少数者」なのでね(苦笑)。
今回の件では、住民アンケートを取れば「継続賛成」が多数になるのではないか? お寺もすぐに反応しないでと思うが、もめ事を嫌うのはしょうがない面もある。新興住民は檀家でない場合も多いし、アンケートなどを取って住民間の軋轢を生むのも嫌だしね。面倒に巻き込まれるくらいなら、止める方が簡単だ。
それにしても「声の大きい少数者」のせいで、どんどん世知辛い世の中になっていく・・・。
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