百舌鳥・古市古墳群
TBS系列で放送されている「世界遺産」。国内外の世界遺産を紹介する番組。12月15日の放送は、7月に登録された「百舌鳥・古市古墳群」(大坂府)だった。

定塚記事
これを紹介している朝日新聞のTV欄が余りに酷い。筆者は定塚遼。「たんまりと富や権力を得た生は、さぞ手放し難かろう。生きた痕跡として巨大な墓を造り、次に行く世での安寧を願うのも、さもありなん」「名も無い私(定塚のこと)の墓が跡形も無くなった後も、彼らの墓は残り続けるだろう。生前の富と権力が、何千年にもわたって民との違いを生み出し続ける」

定塚の所属などは知らないが、それにしても酷い記事だ。

権力者が市民(左翼用語としての)から財を搾取し、自らの権力を見せびらかすようなモニュメント(墓)を、市民を酷使して造らせた。こんな発想が出てくるのは、定塚が根っからの共産主義者だからだろう。

「普通の日本人」には出てこない発想だ。TV番組の紹介・解説記事に、ここまで自らの思想丸出しで書かれると、おもいっきり引いてしまう。

国家のみならず邑でも何でも、その形成には中心的な役割を担う人物や氏族がいるは当然だ。大和朝廷の成立過程で天皇家が果たした役割は大きい。歴史の流れの中で、現在の日本がある。歴史とはそういうものだ。定塚が思うような権力者なら、その家系が続くわけがない。

「百舌鳥・古市古墳群」の中心的な大山古墳は仁徳天皇陵に比定されている。仁徳天皇に関しては日本書紀に「民の竈」の逸話が載っている。事実かどうかは別にして、こういうことの積み重ねが、日本人の皇室への敬愛に繋がっているのは確かなこと。新天皇即位の各種式典への「普通の国民」の反応を見れば分かることだ。

オレはこの番組を観たけど、普通に古墳群を歴史的遺産として紹介していた。まあ、そんなに目新しいことを言っているわけではなかったけど。それにTBS的な変な偏向もなかった。

定塚個人がどんな思想を持ってようと構わないのだが、TV番組紹介を利用して共産主義のプロパガンダのようなことを書く。朝日にありがちな記者ということ。定塚は近年の開発により古墳が破壊されそうになったとき、地域住民が保存を熱望したという事実(番組でも紹介されていた)をどう考える?

TBSは朝日に抗議した方がいいぞ。番組を貶める以外何もない記事だ。