韓国が破棄を予定しているGSOMIAの失効まであと半月。ここに来てアメリカからデイビッド・スティルウェル国務次官補が訪韓し仲介に熱を入れ始めたが、文在寅は破棄するしか道はないだろう。ここで折れたら、シンパから弱腰と批判されるのは明らか。そうでなくとも経済失政(反日による自爆も含め)、曹国のスキャンダルも有り「もうお終い」。

「もうお終い」とは、日・米などとの関係改善を目指すのではなく、「反日・反米・従北・親中」路線に突き進むしかないということ。今から方針転換(中途半端な妥協)をしようものなら強固な左翼陣営が離れ、自身の立場が危うい。左翼陣営から見捨てられたら、待っている未来は朴槿恵と同じになる。

どんなに無様な姿をさらしても支持してくれる層を頼りに、突撃するしかないのが実態。「反日・反米・従北・親中」路線は文の基本方針なので、ある意味初志貫徹。

最近になり何となく日本にすり寄る姿勢を見せているように見えるが、無理だろう。反日一筋で振り上げてしまった拳だが、降ろすに降ろせない。国民生活よりメンツを気にする連中が、自分で泥を被ることは絶対にない。

「北との赤化統一」を目指す限りにおいては、国の中枢を左翼活動家が占めている現状や、国民の3分1が左派系だということなどから、文が朴槿恵のように弾劾される可能性は低い。

GSOMIA破棄だけではなく、統制権(戦時作戦統制権)を米軍から韓国軍への移管を目指している文の施策は、在韓米軍の撤退・撤収につながる。これも文が望んでいることだ。

そうなると、韓国が現状維持するには軍部の常識派がプレッシャーを掛けるしかない(別にクーデターとか言う意味ではない)。ただし現実的には難しいだろうから、文は初志貫徹で突き進む。最も悲惨な目に遇うのは「普通の国民」。でも、文を選んだのも「普通の国民」。「普通の国民」は北主導での赤化統一が、どんな世界かなんて想像もしていないのだろう。

文を切り、左派系を切り、反日・反米をやめることくらいしか、韓国の未来はないのだが、実際にはそうもいかない。永年にわたり反日に浸かっている国民は、逆に保守系であっても日本との関係改善は望まない。

と言うことで、韓国の行く末は暗い。「まあ、しょうがないね」としか言いようがない。