朝日新聞編集委員・吉岡桂子がバカ丸出しで無知をさらけ出すツイートをした。G7での日米貿易交渉で、日本が米産トウモロコシを輸入することで合意したとする朝日新聞の記事を引用し、「言うこときいて、トウモロコシ食べたくない。食べたいときに食べる→トウモロコシ」。
安倍首相がトランプ・米大統領の言うことを聞いて(言いなりで)、トウモロコシを輸入することになったと批判したかったんだろう。自分は人の言いなりではなく自分の意思で食べると、気の効いた言い回しが出来たとドヤ顔をしているのが目に浮かぶ。
でもこれって、吉岡の無知を広めただけのこと。どうやら吉岡は米国から輸入しているトウモロコシのほぼすべてが「デントコーン」(飼料用)なのを知らないらしい。デントコーンの自給率はほぼ0%。国内農家でも栽培されているが、自家消費がほとんどのため流通しない。ちなみに、食用の「スイートコーン」の自給率は約99.9%。
しかも今回の措置は輸入量を増やすのではなく、前倒しで輸入するというもの(さらに被害が拡大すれば、結果的に年間輸入量は増えるかもしれないが)。もともとデントコーンは米国からの輸入が90%を占めているんだから、米国から買う以外にはないのだ。
ついでなので、デントコーンは「穀物」、スイートコーンは「野菜」に分類される。吉岡はこういうことを何も知らない。
また、現在ツマジロクサヨトウ(稲やトウモロコシに寄生する害虫)が、国内(九州を中心、茨城でも確認)で拡がりを見せている実態も知らないらしい。ツマジロクサヨトウは日本でつい最近確認されたばかりで、駆除用の農薬も汎用化していない。もちろんあるが、常備している農家は少ない。
これらのことを考えると、飼料用トウモロコシが不足するのは明らかな状況だ。米国からデントコーンを輸入する対応は、先手を打つ意味でも畜産農家保護の意味でも、正しい判断だと言うことができる。
それなのに、無知な吉岡は「米国追従」「トランプの言いなり」と脊髄反射。まあ、吉岡が食べたいときにデントコーンを食べても、全然構わないけどね。
吉岡を多少なりとも擁護するとすれば、吉岡が引用した朝日の記事にも輸入するのはデントコーンで、日本国内でツマジロクサヨトウ被害が拡大していることは書いてない。つまりは朝日の印象操作記事に、自社の編集委員が見事に引っかかったということになる(苦笑)。これはこれで相当惨めなこと。
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