先日、記事の内容に自民用沖縄県連が抗議すると、朝日新聞が「圧力だ!」「介入だ!」と騒ぐ姿を、新聞メディアは「聖域」ではないと書いた。
(「朝日新聞よ、メディアは「聖域」ではないぞ!」参照)

これを書きながら、過去の朝日新聞の「誤報」を指摘されても応じない傲慢な事例を思い出した。

朝日新聞の北陸電力に対する記事だ。
朝日新聞が北陸電力の内部資料(マル秘扱い)を入手した。その資料には各社記者がランク付けされていた。流出させたと思われる労組幹部は、朝日の記者に「各社記者の思想チェック表じゃないか」と口添えした。

飛びついた朝日記者は、「北陸電力が記者の思想をチェック」との記事(スクープ)の載せた。朝日の読み通り、世間は北陸電力が「原発賛成・反対」の思想チェックをしていると騒ぎになった。

ところが、このマル秘資料は思想チェックでも何でもなく、記者の原発への理解度を表わすものだった。なぜ北陸電力がこのような資料を作ったかと言うと、記者の理解度によって説明の丁寧さ(特に専門用語や学術用語など)を変えるためだった。つまり、記者のレベルによって説明の難易度を変えていたのだ。

当然、北陸電力は「思想チェック」などではないと抗議した。しかし朝日はまったく取り合わなかった。そして「載っちゃったものはしょうがない」。さらには、逆に紛らわしい資料を作ったと、北陸電力側に謝罪させた。

傲慢さ、ここに極まりだ。

左翼労組の垂れ込みのみで、会社側に裏取り取材もせず、自社の思想に合致した記事を書く。現在の朝日が実践している内容だ。ウソを書いても訂正・謝罪せず、開き直る。

朝日新聞のウソ記事は数多い。先日も「ハンセン病患者家族訴訟」で「大誤報」をして、謝罪に追い込まれた。(「朝日新聞大誤報! そして相変わらず恥ずかい言い訳 」参照)

その裏には、北陸電力を貶めようと書いた記事のように、バレてもとぼけている事例も数限りなくある。これが朝日新聞。こんな新聞が自らを「聖域」扱いしていることの危険さを世間はもっと知らないといけない。