札幌での安倍首相の街頭演説の際、「ヤジ」を飛ばしていた男女が北海道警の警官に「排除」させられたと朝日新聞などが騒いでいる。

男性は「安倍辞めろ、安倍帰れ!」と連呼、女性も「消費税増税反対!」と連呼していた。「ヤジ」って演説も聴かないで、端っから喚くことを言うのか? 朝日などはこれを「ヤジ」と呼ぶが、そうなの? ってのが感想。

演説の内容(の一部)に対し、茶々を入れるのが「ヤジ」だと思うが。辞書でも「ある一人が相手の話を一旦は聞いて、合間に一瞬行われる非難や冷やかしの言葉を一瞬浴びせかけること、およびその言葉である」とある。

相手の話も聞かず、終始「辞めろ」だ「帰れ」だと喚くことは、言葉の定義からも「ヤジ」ではないと思う。つまり演説妨害を目的とした「いやがらせ」以外の何物でもない。

これは公選法の「選挙の自由妨害」違反に当たることは疑いようがない。

でも朝日などは「ヤジ」だと書き、左翼言論人は「怖い世の中になる」とか言う。酷いものでは「いつか来た道」となる。どういうことだ?

朝日はお抱え教授を連れてきて「判例上、演説妨害といえるのは(中略)街宣車で大音響を立てたりする行為で、雑踏のなかの誰かが肉声でヤジを飛ばす行為は含まれない」と言わせ、さらには「刑法の特別公務員職権乱用罪にあたる可能性もある」とまで。

どうやら朝日は、街宣車や拡声器を使っていないので公選法違反ではないとの見解のようだ。それと合わせて、警察が「排除」したことも問題だと騒ぎたいらしい。現に朝日記者は官房副長官の記者会見でも、このことをしつこく聞いている。ここまで来ると、「安倍政権は言論封鎖・弾圧する酷い政権」と印象操作したいのが見え見えだ。

仮に朝日が言うように肉声だからとしても、先に書いたが「連呼」は「ヤジ」ではない。演説妨害を目的としているのだから、明らかな公選法違反の犯罪である。また、旧民主党政権時(2011年)蓮舫の演説中に「民主党が地上から無くなりますように」と書かれたプラカードを持った人たちが「排除」された際、朝日が同様に騒いだとは聞いたことがない。

結局はいつものご都合主義・ダブスタ発動。どこかの国の「反日無罪」と同じで、朝日的には「反安倍無罪」なのである。犯罪者を擁護する新聞、それが朝日だ! これがどんなに異常なことかは「普通の国民」ならすぐ分かる。

それに、民主主義の根幹をなす選挙において、それを妨害することは民主主義の破壊行為である。朝日が自身に都合が悪いと「民主主義の破壊だ!」と騒ぐのとは訳が違う。本質的な「反民主主義」行為なのだ。

落ち目の朝日が一生懸命になっても、朝日が望む参院選の結果にはならないだろう。そして、朝日の異常さだけがクローズアップされる。その先に待っているのは「部数激減による廃刊」だ。

*本記事の主語を毎日新聞や東京新聞と変えても筋は通ります。