朝日新聞7月10の社説「参院選 消費税10% 有権者に説明尽くせ」は支離滅裂だった。朝日の社論(消費税10%に増税)との乖離が大きく、何を言ってるの? の感想しかない。理由は簡単。安倍批判を主眼に書いたためだ。
朝日は従来から財政規律重視。そのため消費税10%への増税は厳守せよとの立場だ(この考えの善し悪しは置く)。安倍首相は数度の増税延期をしたが、その際に朝日は「なぜ上げない!」と首相批判を繰り返した。増税延期や増税分の使途変更(財政規律から教育無償化など)したときなど、ものすごい勢いで批判していた。
それなのに、今回上げるとなると「負担増となる国民に対し、丁寧に説明を尽くす責任がある」「増税を先送りした3年前といまの景気認識はどう違うのか、客観的に説明するべきだ」とか、まるで増税を批判するかのようなことを書いている。
野党の「消費税の代わりの財源として、株の配当などへの税金や法人税の増税、議員定数の削減といった歳出改革を掲げる」という主張を「検討に値する」だって。
いつ朝日は消費増税凍結を社論にしたのか?
そのくせ、同じ社説内で安倍首相が「今後10年間くらいは消費税を上げる必要はない」との発言を、「高齢化が進み、社会保障費は7兆~9兆円増える。これをどうするのか」と言う。つまり「上げろ」と言っている。
もう支離滅裂。
朝日は何を書くにも「反安倍」や「反日」を中心に据える。それに沿って書き足していくからこうなる。先日の「ハンセン病患者家族訴訟」の大失態も同じ構図だ。
(「朝日新聞大誤報! そして相変わらず恥ずかしい言い訳」参照)
原真人を中心に「消費税を上げなければ日本は破綻する」的な記事を書きまくっておきながら、安倍首相が増税の判断をすれば「国民に説明しろ」って何? ご都合主義もいい加減にしろよ!
P.S.
原真人は安倍首相と前原誠司(当時民進党)が同じ趣旨のことを言っても、安倍首相を大批判・前原を大評価するという恥ずかしいヤツだから、しょうがないけど。
(「朝日新聞・原真人の恥ずかしい安倍首相批判」参照)
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