元ハンセン病患者の家族への国家賠償を認めた熊本地裁の判決に対し、朝日新聞は7月9日の一面トップで「ハンセン病家族訴訟 控訴へ」と報じた。しかし同日、安倍首相は控訴しない方針を表明した。

朝日誤報
朝日新聞の大誤報だ。ここまではっきり間違えると、さすがの朝日も訂正せざるを得ない。Web版の同記事に「おわびあり」との追記で「誤った記事を配信したことをおわびします」を載せた。

さらには、7月10日00:08に政治部長・栗原健太郎名で「ハンセン病家族訴訟 記事を誤った経緯を説明します」との言い訳を載せた(Web版)。

内容は「法務省や厚生労働省、首相官邸幹部は控訴するべきだとの意向」「首相の意向を知りうる政権幹部に取材した結果、政府が控訴する方針は変わらないと判断しました」。

栗原は「私たちの取材は十分ではありませんでした」と殊勝なことを一応言ってるが、本音は「だって、政権中枢や各省庁が控訴するって言ってたから」ってこと。文節からにじみ出ている。

その後の記事でも「政府内には控訴しないで判決を確定させることはできないとの意見が多くあった。最高裁で係争中の別の裁判などへの影響もある」と、自分たちが「控訴する」と判断したのもしょうがないじゃん的なことを書きなぐっている。

あぁ~、恥ずかしい。

今回の「誤報」も理由は簡単。ハンセン病患者・家族は「被害者」だ。安倍政権は「被害者」に寄り添わない酷い政権だ! という印象操作をしたかっただけのこと。こう書きたい一心で取材しているから、都合の良い話だけで判断した。それだけのこと。

反安倍・反日で記事を書く前提だから、取材も中途半端で裏取りすらしない。これが原因だろう。「◯◯(関係者)がこう言っていた」なんて、いつもの言い訳を書いたところで、今後の役にはたたないぞ。

栗原はここに触れなければいけない。栗原が書かなければいけないのは「間違った経緯」ではなく「間違った原因と再発防止」だ。

自分たちの売っている商品に、堂々と不良品を混入させて開き直るなと言いたい。一般小売りでこんなことが起これば、返金が当たり前だ。それを栗原のこんな戯言・言い訳で済ます気か? もう朝日は他企業が同様の不祥事を犯した際、偉そうなことを言ってはいけない。

でも、間違いを認め迅速に対応したことは評価してあげよう(認めざるを得ない事例だが)。過去の教科書検定誤報(検定で華南へ侵略を「進出」に書き換えさせた)や森友学園誤報(安倍晋三記念小学校)では、「報道経緯」などと称して言い訳をくどくど書き、間違いを認めていない。「だって◯◯がそう言ったんだもん」は朝日新聞の言い訳の定番。

この際だから「モリカケ」の捏造(特に加計学園関連)もすべて認めて、すっきりしたらどうだ?