金融庁の「老後の生活には2000万円が必要」との報告に、何故か旧民主党の連中が大騒ぎしている。あ~っ、またいつもの「自分らのことは棚に上げて」「おま言う」だ。
金融庁の試算は、預貯金なしの夫婦が95歳まで生きるとすると、年金以外に2000万円不足するので、投資や預貯金などの資産運用を呼びかける内容。金融庁としては問題提起のつもりなのだろうが、様々な憶測を呼んでいる。
このモデルケースでの試算は、預貯金なしの夫婦が年金収入と生活支出の間で毎月5.5万円の赤字になり、30年だと2000万円不足するというもの。当然、この前提条件に当てはまらない人も多い。それに、人それぞれ老後の生活設計は違うし、一概に2000万円不足を叫んでもなあと思う。
まあオレ的には年金制度を信用していないわけではないが、年金がなくても生活していけるよう老後の設計はしている。年金を100%当てにしている人もいれば、オレみたいなのもいるということ。
で、「2000万円」を一人歩きさせて喜んでいるのは旧民主党の連中。立民・辻元清美は「年金安心詐欺だ」と言い、蓮舫は「年金100年安心はウソ! 国民は怒っている」と眉毛をつり上げる。
おやおや、何を言ってるんだろうか? 自公政権で「100年安心な年金制度」を策定した2009年、蓮舫は国会質問で「百年安心、維持可能性について私は大きな問題があると思っております」と言っている。そう思っていたなら、なぜ直後に政権をとったのだから制度改定しなかったのか?
当時民主党は年金問題を全面に出し、民主党が政権をとれば「あなたの年金は守られます」「安心・公正 絶対に壊れない年金制度になります」などと公約していたではないか。旧民主党政権下では何をやっていたのか? 何もやってなく(できなく)、今になってまた批判する神経の図太さ。
じゃあ、辻元や蓮舫は「年金給付>生活支出」を目指すということなのね。だったら、そういう対案を出せばいいだけ。参院選の争点にすると意気込んでいるが、立民はこうしますと公約に掲げればいいだけのこと。まあ、できないだろうけどね。
お宅の党のミスター年金・長妻昭(今は無能の代名詞だけど)はTV番組で「日本国民全員が年金だけで全て生活できるというようなことではなくて・・・」と歯切れの悪いことを言ってたぞ。
結局は、年金制度って「制度の維持・持続と給付のバランス」をどうとるかが本質だろう。自公政権の「100年安心」はどちらかというと制度の維持・持続に重きを置いている。でも、全国民が年金だけで暮らしていける「給付最優先」にしようとしたら、どれだけの「納付」や「税負担」が必要になることやら。無能・長妻だってそれくらいのことは分かっているから歯切れが悪い。
辻元や蓮舫が分かっていなかったらアホだし、分かっていて「2000万円」だけ批判しているなら悪質だ。
安倍政権も報告書は受け取らない(麻生財相)などと変な抑え方をしないで、こういうモデルケースでは2000万円だが、自分らの老後の設計を考慮し試算してみてくださいって言えばいいのに。足りなきゃ、その分どうするか考えればいいだけ。と言うか、ほとんどの人が足りないと思うけどね。
でも、それって年金制度のせい? 国のせい? 「普通の国民」なら理解していると思うよ。
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