沖縄県の玉城デニー知事は5月31日の記者会見で、尖閣諸島周辺で中国公船に漁船が追い回されたことに対して、「中国公船が(尖閣諸島の)周辺海域をパトロールしていることもあるので、故意に刺激するようなことは控えなければならない」と述べた。
知事が県民が乗船する(石垣市議も乗っていた)が危険にさらされたにもかかわらず「中国を刺激するな」とは驚いた。知事が県民よりも中国を優先するとは・・・。自分が尖閣諸島も含む沖縄県全体の責任者だという自覚の欠片もない。尖閣諸島は中国領とでも思っているのか?
中国が何をやっても「刺激するな」って、百田尚樹著「カエルの薬園」に出てくる「デイブレイク」を思い出した。「デイブレイク」のモデルは朝日新聞だといわれるが、左翼界隈を指す一般名詞になったに等しい。
「デイブレイク」の本家本元の朝日新聞も、過去から「中国様を刺激するな」「尖閣諸島は中国領」みたいな記事を書きまくっている。
沖縄の左派2紙も同様だ。琉球新報は与那国島の陸上自衛隊駐屯地内の「火薬庫」を「貯蔵庫」と示していたことを批判していたが、これも間接的に中国に情報公開しろと言っているに等しい。
琉球新報は「住民の知る権利」を盾に批判しているが、「知る権利」ってすべてに優先するとでも思っているのだろうか? 勘違いも甚だしい。「お宅の金庫はどこにありますか?」「カギはどこにしまっていますか?」なんて、いくら知りたくても秘することが当然だ。
自衛隊の公共性と私的なことを同じに論じるなと言われそうだが、琉球新報の言ってることは、これくらいナンセンスなことだ。陸自も「隠す意図はなかった」などと「配慮」する必要などなく「機密のためお答えできない」でいいと思うけど。
「カエルの楽園」では悲惨な最期が待っているが、こんなことを言っている連中は、もう少し現実を見ないといけない。「あの時、ちゃんと対応していれば・・・」となってからでは遅いのだ。
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