ニューズウィーク日本版に「『古代マヤの宇宙飛行士』説、アメリカで再浮上?」と言う記事が載った。アメリカの有名TV番組で「古代マヤの文明は宇宙から来た人々が築いたもので、7世紀マヤの国王パカル一世の棺には宇宙船に乗る宇宙飛行士の姿が描かれている」という説を紹介したという。
![パレンケの石棺 (1)](https://livedoor.blogimg.jp/tigersdream-777/imgs/c/2/c2dc7509-s.jpg)
「超古代文明」ファンでは有名な「パレンケの石棺」。昭和25年(1950年)にルイリエル博士を隊長とする調査隊によって発見された。写真は正確には石棺の「蓋」に描かれた彫刻。
炎を吹いて飛ぶ弾丸型の乗り物と、それを操縦している男性に見える。細部まで精密に描かれており、左手で計器を操作し右手は操縦桿らしきものを握っている。鼻には酸素チューブらしきものが挿入されている。
このパレンケの石棺は「ノストラダムスの大予言」シリーズで有名な五島勉の著書「宇宙人 謎の遺産」に出てくるのだ。確か中学生(だったと思う)の時に読んで、すごく面白かったのを覚えている。信じていたわけではないが、五島勉の本は20冊以上読んでいる。今思えば、子どもがSF小説をワクワクしながら読むのと同じような感覚だったのかな。
TV番組はパレンケの石棺を紹介するとともに「考古学者はどう考えているのか? 」と問いかけていた。これに対しアンダーソンという大学教授が回答(ツイート)したという。
「これは王が亡くなったその時、地下世界へと落ちていく様子を表しているもの。今日『世界樹』として知られているイメージ。一番上には鳥が描かれている。などという回答。
![パレンケの石棺 (2)](https://livedoor.blogimg.jp/tigersdream-777/imgs/2/d/2dbe8646-s.jpg)
教授によると、この石棺の絵柄はたてに見るのが正解らしい。「鳥と世界樹の根元はマヤの意匠の特徴的なもの」だと言う。そして「ごく普通の図柄を取り上げて、元の文脈からかけ離れたものにした上で、現代と同じようなものの見方をさせようとしている」「人類だけではあのような都市、文明を築き得なかったと主張するもので、人類の成し遂げたことを悲しいほど貶めている」。
マヤはものすごい天文技術を持っていて、1年を正確に365.2420日と割り出していたとされるし、金星のカレンダーも作っていたとされる。それなのに石や木片で土を掘り、トウモロコシを植え、それを臼でついて食べていた。この余りのギャップが、「沈没大陸人」や「宇宙人」から知識をもらったという俗説が出てくる元になっている。
別にどっちの言い分が正しいかなどと言いたい訳ではなく、単に「懐かしかった」だけ。子どもの頃に読んだ話題が現在も「古代宇宙人説」や「そんなアホなこと言うな」って現在進行形なんだね。
他にも「タッシリの岩絵」「キンバリーの神人」「カモ二カのヘルメット」「オーパーツ」などがあるね。「オーパーツ」はインディー・ジョーンズ 「クリスタル・スカルの王国」のネタになっているので、一般的にも有名かもね。
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