朝日新聞が夏の参院選を前に「安倍政権への忖度が社会に影響を及ぼし、さらに政権基盤を強める『磁界』を形成していく。長期政権がもたらす政治、社会の変容について」考えるとかいう特集を始めたようだ。

長期に渡る安倍政権が気にくわないという理由以外には何もない特集だが、内容が相変わらず朝日の報道姿勢丸出しで笑ってしまう。

5月22日には「『彼をNHKに戻すな』 政権との距離感、前会長も警戒」とNHKの政権との距離感を書いている。内容はどうでもいいくだらないものだが、その中の一部に「安定の朝日」と思わせる部分がある。

「NHK報道局職員の一人はこう話す。『首相が出演することはいつのまにか決まっていて、制作現場には事前に相談もなかったようだ』」と書く。

新元号「令和」が発表された4月1日に安倍首相が民放やNHKに出演し、元号へ込めた思いなどを紹介したことを指すが、朝日らしい書き方だ。朝日の言いたいことは「上層部が勝手に決めて、現場に安倍首相の出演を押しつけた」ということだろうが・・・。

まず、この「NHK報道局職員の一人」って誰? 誰は無理でもどのくらいの立場の人? もともと出演者やニュース内容全体を把握できるような人なの? まさかADじゃないだろな(苦笑)。しかも、この人が言っている内容も「~のようだ」と、ただの推測でしかない。

どんな立場の人か分からない、たったひとりの推測を元に記事を書く。あたかもNHK報道局の総意と誤解させるような書き方をして。まあ、読者が誤解するように意図的に書いているのだが。これぞ朝日! だな。

こういうNHKのひとりが言ってることに飛びついて失敗したのが本田雅和。ずさんな取材(取材とも言えないレベル)で「安倍、中川議員がNHKの番組内容に介入」とやって大恥をかいた。今回の紹介した内容は記事全体の本筋ではないけど、やってることは一緒だ。

朝日が「NHKは反権力が当然で、それがジャーナリズムだ」と考えていてもいいけど、事実に基づいて記事は書かないといけない。ウソ記事・捏造記事、印象操作記事が「朝日の売り」と言われればそうなんだけど。

ついでの話として、朝日は「番組内容介入」(ウソ記事)に対して、自分で満足な検証もできずに、恥の上塗りをした。そこで思いついたのが「第三者委員会」。身内やシンパで構成する「第三者」を集めて、大甘見解を出させた。これに味をしめ、以降同様の手法で逃げている。慰安婦捏造の時もそうだった(苦笑)。

さらについでの話だが、他社他人の「第三者委員会」的なものには、内容が甘いなどと批判するのが朝日だ。朝日が言うな! といつも思うが、朝日からすれば「第三者委員会」を使って逃げるのは朝日のオリジナルでパテントだから勝手に使うな! ということだとすると、妙に納得してしまう(笑)。