元号改訂は憲法違反だとして、弁護士3人が差し止めを求めて東京地裁に提訴したという。なんともまあ、世間ズレがすごね。

「国民が個々に持っている時間の連続性の意識を破壊し、憲法13条が保障する個人の尊厳を侵害する」だそうだ。自分の価値観が世界で唯一正しいとでも思っているのか。こういう連中は何かというと憲法13条を持ち出してくる。

記者会見では「国民は世界史の中の時間を生きている。元号は必要ない」とも言っているので、「西暦」で統一しろということなのだろ。でも、キリスト教(キリスト生誕)を基本としている時間軸は、宗教支配との解釈だってできる。「憲法20条の信教の自由を犯すな!」 との言い分だって成り立つ。何と答えるのか?

こういう弁護士が元号が嫌いでも、日本(伝統・文化)が嫌いでも構わないのだが、だからと言って「憲法違反だ!」と騒ぐことの異常さを自覚できていないことが恐ろしい。

自分の主張を絶対視し他人に押しつける様は、まさに左翼の特徴である傲慢さの表れである。こういう連中に限って、日ごろは「寛容な社会」だとか言ってるのは笑うしかない。

日弁連(主流派)の活動やこの手の弁護士を見るにつけ、「弁護士の使命って何?」と思ってしまう。自分の思想・主張を実現するために活動することが弁護士の使命・職務なのか? 活動家と何が違うのか、さっぱり分からない。

物事を否定することが目的になっており、社会をどうしたいのかは二の次。これが世間から評価されない大きな理由だと気付かない。元号を止めて西暦に統一したら、何が良くなるのか? 自分たちは気分が良いだろうが、元号を日本文化の象徴と考えている人たちの気持ちはどうなる? 結局は自己満でしかない。

朝日新聞は、こういうヤツこそ批判しなくちゃいけないのではないか? 日ごろから「多様性」だ「複眼的」だと言ってるんだから。でも絶対に批判しないんだよな。だって朝日新聞こそが自社思想絶対視で、決して「多様性」を認めない新聞(会社)だからね。それに、元号廃止は朝日思想とも合致しているから。

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