朝日新聞の駄文コラム「天声人語」。執筆者は気の利いた「風刺」になっていると思い込んでいるようだが、タダの無知や偏見・偏向を晒しているだけ。
3月1日は米朝首脳会談が決裂したことを書いているが、その内容が「どこの国の人間?」と思わせる酷いもの。「最低男優賞の男」とタイトルが付いているが、こうも偏った物の見方をするヤツが記者を気取る朝日新聞。
首脳会談が物別れに終わったのは、朝日新聞的にはすべてトランプ大統領が悪いらしい(苦笑)。「主演、監督、脚本、さらにはプロデュ-スまで担う」ったあげく、「合意文書すらまとめ上げられない失態」「トランプ流の弊害」だそうだ。金正恩に付いての言及は一切ない。
すべてトランプが悪い? 金ぼうやに言うことはないのか? どこの国の新聞なんだと言いたくなる。外交交渉で一方がすべて悪いなど言い切る偏向。報道されている内容の、どこをどうみるとこうなるのだろうか。そんなに北朝鮮への制裁を解除して欲しかったのか。
それにしてもおかしなものだ。核武装した国へ見返りを与えよという論調への違和感。街の暴力組織がピストルやマシンガン、さらには迫撃砲やら対戦車ロケット砲、地対空ミサイルなどで武装。武装を解いて欲しければカネを出せって迫ったら、言うとおりカネを出すのか? こんなアホな話はない。つけ上がるだけだろう。
これは拉致問題にも言える。
TBSの「サンデーモーニング」で朝日新聞・高橋純子は「(拉致問題を)前に進めようと思ったら、日本が過去ときっちりと向き合うと。そこをどうするのかという姿勢がこれまで以上に問われてくる」と発言(要旨)。
この論調も明らかにおかしい。北朝鮮への戦後補償というのが必要なのかよく分からないが、仮に必要だとしても、それと拉致という国家犯罪となぜ同率に扱わないといけないのか。比較するべきものではないし、そもそも比較できないものだ。
誘拐犯に対し、家族を返して欲しかったら別件(戦後補償)名目でカネを払えと言っているに等しい。こんなバカな話はない。無条件に返せ! と言うのが当たり前。
比べものにならない件を、あたかも対等のごとく並べて論調する。言えばいかさま論調だ。見返り論的なことを言う人たちは、もともと(本質)論を忘れているようだ。カネを払う(制裁解除する)を交渉ごとの手段として用いることはあっても、それが優先することは絶対にない。当たり前の話だろう。
「北朝鮮は地上の楽園」と書きなぐっていた朝日新聞だから、シンパが多いんだろうが、こうも露骨だと「今も本気で思ってる?」と考えてしまう。
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