4月の統一地方選の愛媛県議選に、立憲民主党から立候補するという候補者が「末期ガンは生活習慣を改善すれば治る」「インフルエンザワクチンは効果がない上、除草剤が入っていて危険」という考えを持っていると、ツイッターで知った。

個人がどんな考えを持っていようと構わないが、そんな個人が公的な立場になるのは恐ろしい気がする(もちろん当選すればだが)。現時点で、この候補者について何をどうのはないが、この件で思い出したことがある。朝日新聞を代表する自称記者・鮫島浩のツイートだ。

鮫島の1月20日のツイートは、「厚労省の医師から『(インフルエンザの)予防接種はしない方がいい。俺は受けたことない。お金払って受けるなんて信じられない」と聞いた。検診も予防接種も医師や厚労省の話を鵜呑みにせず医療ビジネスの巨大利権の視点から検証が必要」と書いている。

はははっ、鮫島は気付いていないようだが、こんな矛盾したことを自称とは言え新聞記者が書いてるんだから、朝日新聞のレベルが分かるというもの。「医師や厚労省の話を鵜呑みにせず」と言うが、厚労省の医師(実在するのかも不明だが)の言い分を鵜呑みにしている鮫島。こういうのを矛盾という。

この医師の言い分が、ワクチンは効果があるとする普通の医師の言い分(というか科学的根拠)より信憑性があると判断した理由は何だろうか? 恐らく何もないだろう。自分の思想・主張に合っているだけの話。「権力の手先」である厚労省や「体制側」の医師を批判したいだけの話。

ある意味、この鮫島のツイートは朝日新聞の体質をよく表している。普通はインフルエンザワクチンに効果があるかないかは、それぞれの言い分(根拠)を吟味した上で判断しなければならないのは言うまでもない。当然、それは医学的・科学的にである。

ところが朝日新聞は、その判断を自分たちの主張に合っているかいないかでする。だから両論を書いて、こういう理由でこっちが正しい(可能性が高い)とはしない。自分たちの主張に合わないものは、はなから取り上げない。

慰安婦に関する吉田清治の詐話に対し、秦教授の検証論文には見向きもしない。加計学園問題では変態野郎の言い分はこれでもかと書くが、加戸前愛媛県知事・八田WG座長の話は記事にもしない。

その結果、朝日新聞は見るも無惨な赤っ恥をかいた。それでも懲りないのは、鮫島のような記者がごまんといるからだろう。鮫島は朝日新聞を代表する、朝日らしい記者ということになる(苦笑)。

こんな連中が、いつの間にか国民の代表ズラして「権力監視」などと嘯いている姿は、本当に滑稽である。