平成30年も残りわずかとなった。来年は新天皇即位に伴い、5月から新元号(年号)になる。まだ新元号の発表はないが、元号についていろいろ調べてみた。
日本で始めての元号は「大化」。西暦645年で、時の天皇は孝徳天皇。いろいろ賛否はあるが、長い歴史のある制度であり、日本固有の文化になっていると言える。
これまでの元号は、南北朝期に双方で使われていたものを含め247。「天平勝宝」「神護景雲」のように4文字元号(5つだけ)もあるが、ほとんどが2文字元号。「一世一元の制」以前(江戸時代以前)では、改元は当たり前のように行われており、最短は「暦仁」の約2ヶ月。最長でも「応永」の約33年。総元号中の最長は「昭和」の62年と14日(暦としては64年)。
使われている漢字は、なんとたったの72文字(重複あり)。使用頻度は、
29回 永
27回 元、天
21回 治
20回 応
19回 正、長、文、和
17回 安
16回 延、暦
15回 寛、徳、保
14回 承
13回 仁
12回 嘉、平
10回 康、宝
9回 久、慶、建
8回 享、弘、貞
7回 明、禄
6回 大
5回 亀
4回 寿、万
3回 化、観、喜、神、政、中、養
2回 雲 護
1回 乾、感、吉、亨、興、景、衛、国、斉、至、字、朱、授、勝、昌、
昭、祥、成、泰、鳥、禎、同、銅、白、武、福、霊、老、雉、祚
これを見ると、直近の「平成」の「平」は12回目、「成」は初使用。「昭和」の「昭」は初使用、「和」は19回目と、過去実績多数と初使用という組合わせ。まあ組合わせで選んでいるのではなく、中国の古典から引用がほとんどだけど。
よく言われるのが、新元号はM・T・S・Hが頭文字の文字は選ばれないだろうというもの。生年月日の略号として諸書式で使用されているので。あとオレが思うには、小学生でも読み書きできる平易な漢字になるのではないか。
これを書いていて思い出したのが、「平成」になった直後のTVニュース。街頭インタビューで「元号と西暦どっちを使うか(便利か)?」みたいな質問に、揚々と「元号なんて使いませんよ、西暦です」と答えていた男性(会社員風)が、追加質問で「生年月日は?」と聞かれ、「昭和◯◯年」と答えていたのには笑ってしまった。なんだかんだ言っても、元号は日本人にとって身近な存在であると言うこと。
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