10月10日から韓国済州島で開催されている「国際観艦式」に、海上自衛隊は参加を見合わせた。理由は韓国がしつこく「旭日旗」の掲揚自粛を求めたことによる。

旭日旗
朝日新聞は、韓国・李洛淵首相が「植民地支配の痛みを記憶する韓国人の心に旭日旗がどんな影響を与えるか、日本ももう少し繊細に考えなければならない」と述べたと嬉々として報じている。筆者はソウル支局・武田肇。

武田のたちが悪いところは、「両国が対立を越え、協力する重要性を訴えた」などと、言外に「日本側が妥協すべきだ」と臭わせていること。

奇誠庸
「旭日旗問題」と称する荒唐無稽の話は、サッカー選手の奇誠庸が2011年のアジアカップ日本戦で、ゴール後に「猿まね」ジェスチャーで日本人を侮辱し批判されたときに、「日本側応援スタンドで旭日旗が振られていたからやった」と言い訳したことに始まる。

当日のスタジアムに「旭日旗」がなかったことはVTRや観戦者の証言から、ほぼ証明されている。明らかな奇誠庸の「ウソ」である。この「ウソ」は、韓国(人)の何でも反日に合致・利用され、旭日旗は「戦犯旗」「東洋のハーケンクロイツ」などと貶められている。

話が逸れるが、この騒動のとき別の試合(日本vsオランダ戦)で旭日旗が掲げられているVTRを流し、奇を大擁護したのがテレ朝だ! ついでに2013年に結婚した奇は、新婚旅行で日本に来ている。何を考えているんだか・・・。

話を戻すと、奇のウソ以前に韓国で「旭日旗」が問題にされることなどなかった。現に1998年と2008年の韓国観艦式に、自衛艦は旭日旗を掲揚し参加している。

サッカー選手の言い逃れウソが、国を挙げての反日に結びつく韓国の異常さ。武田だってこの程度のことは知っているはずだ。知っていて韓国の日本への侮辱をたしなめるどころか、韓国に迎合するようなことを書く。ウソから日本を批判する李首相を「知日派」などと持上げる。「知日派」の定義って何だ!

今回の韓国の対応は、文政権が国民からの批判から逃げただけのこと。こんなことは素人でも分かる。対立の元を作っているのは韓国であり、「対立を越え云々」など笑止千万である。

朝日新聞の「社旗」は旭日旗に似ているが、韓国では批判の対象にならない。なぜなら、朝日新聞は「日本の良心的新聞」と捉えられているからだ。韓国になびき自分たちに批判が来ないよう韓国に迎合しているわりには、朝日新聞ソウル支局では「社旗」を掲揚していないと、夕刊フジにばらされてしまった。

韓国の日本への悪感情の多くは、朝日新聞などの左派系メディアがウソ・捏造、印象操作を繰り返したことによる。慰安婦問題はその典型だ。

朝日新聞が「ウソを書いていました。韓国の皆さん申し訳ございませんでした」と韓国に謝罪することが、日韓関係を改善・向上させる最も適当な方法だ。