東京新聞は自民党総裁選で石破推しのようだ。左派系メディは総じてそうなので別にいいけど。でも東京新聞は、過去に何度も石破批判の記事を書いている。それとの整合性はどうつけたんだろうか。

東京新聞のいい加減さ
ちょっと古いけど、2013年の「特定秘密保護法」審議時、石破のブログでの発言を1面で取り上げ、叩きまくった東京新聞。そんなことは気にもせず、現在は石破推し。東京新聞はその時その時で同一人物の評価がコロコロ変わる(苦笑)。そのいい例が元文科次官・前川喜平。

前川が文科省の天下り斡旋に関与していたことに対し、「教育行政をつかさどるものとしては、より高い倫理観が求められてしかるべきだ。その立場にある者が、法律を平然と犯す一方で『道徳』教育を推進し、人の道を説くのは滑稽ですらある。官僚自身に倫理観や遵法精神を教え込んだ方がいいと言うのは言いすぎだろうか」とボロカスに言っていたのに、反安倍発言を始めると途端に「禁じ手の天下り問題で処分されたくらい部下の面倒見がよく、『ミスター文科省』と評されたという」に早変わり。
(「東京新聞の人物評は当てにならない」参照)

違法行為をした人物なのだから遵法精神を教え込めと言っていたのに、違法行為をしてまで部下の面倒を見る好人物って、何それ? こういうご都合主義が、東京新聞が信用されない理由。まあ、東京新聞に限ったことではないけど。朝日も毎日もたいして変わらない。

今回の自民党総裁選で石破を推してもいいけど、理由が「反安倍」としか思い浮かばない。しかし石破の基本的な考えは、「憲法9条2項の廃止」「全面的な集団的自衛権の容認」なのはいいのか?

石破が万々が一勝利し「憲法9条2項の廃止」「全面的な集団的自衛権の容認」を政策として推進したら、東京新聞はどうするのか? また評価を180度ひっくり返して叩くのか? そんな無責任なことはできまい。

つまり、東京新聞の論調と明らかに違う持論を持っている人間を、自民党総裁(=首相)に推そうとしている矛盾に気づいてないのか。いい加減中身のない「反安倍」から脱却しないといけないのではないのか?

まあ、石破か勝つわけないと安心してるんだろうけどね。