朝日新聞が「北朝鮮と対話しろ!」と、いつものフレーズを繰り返している。それはそれでいいのだが、その中で自分の責任を棚に上げるという相変わらずのクズっぷりも。8月28日の社説「日本と北朝鮮 人道問題進展へ対話を」。その中で、しれっと「在日朝鮮人の帰還事業で渡った日本人配偶者もいる」なんて言っている。

「配偶者のうち日本への帰国を望む人びとの一時帰国は、かねて政府が求めてきた。2000年までに3回にわたり43人が里帰りし、それっきりだ」と言い、だから「対話しろ!」だってさ。何なの、この理論。

言うまでもないが、この「帰還事業」を「北朝鮮は地上の楽園」と煽りに煽りまくったのは、他ならぬ朝日新聞。その謝罪も反省もなく、何を言ってるんだか。呆れるしかない。

もちろん、「帰還事業」により在日朝鮮人と一緒に北朝鮮に渡った日本人配偶者の帰国は大きな問題だ。配偶者の高齢化も進んでおり、早期の解決が望まれるのは言うまでもない。だからと言って、朝日新聞がお得意の論点のすり替えで、他人事のように言ってはいけない。

金日成を賛美し、北朝鮮を「地上の楽園」と書きなぐった岩垂弘。このウソ記事が誤りだったと「示唆」したのは、約30年も経った2004年。朝日新聞は「慰安婦問題捏造」(朝日は誤報と言っているが)も認めるまで30年かかった。

「示唆」と書いたのは、明確に訂正も謝罪もしてないから。その代わり「情報が少なかった」「十分な取材ができなかった」と言い訳言い訳、また言い訳。しかも中程の紙面でこっそりと。

普通の新聞記者なら「情報が少なかった」「十分な取材ができなかった」なら、記事にしないだろうけどね。それでも書くのは「捏造」と言う。まあ、朝日新聞的には「エビデンス? ねーよそんなもん」だろうけど。

そんな岩垂を尊敬しているのか、中野晃や箱田哲也が現在も次から次へと北朝鮮擁護の社説や記事を書く。本当に何の反省もしていないんだな。朝日新聞は明確に北朝鮮報道を訂正し、謝罪しなければならない。それなしに北朝鮮に対して、他人事のような甘っちょろい与太記事を書いてはいけない。

何食わぬ顔で朝日新聞の被害者である日本人配偶者を、日本政府の対話不足の被害者のように書く。このクズっぷりはどうにかならないものか。