朝日新聞がオウム真理教・松本智津夫元死刑囚らの死刑執行に関する文書である「死刑執行速報」を法務省に請求し、その文書を載せていた。記事のタイトルは「松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示」。

文書の内容は
①氏名
②執行年月日、時間
③執行立会人
④執行状況
⑤本人の刑に対する心情
⑥遺体の処置、引取人の住所、氏名
⑦参考事項

朝日新聞は、②の日付けと③の執行人の肩書き以外は黒塗りだったと書く(⑦は特になしのみ記載)。でも、これって当たり前だろう。

朝日新聞はどういう意図で請求し、どういう意図でこんな記事を書く? 新聞記者でなくとも、ほぼ非開示になることは想像できる。ましてや記者ならば、当然予想できること。それをあえて「ほぼ黒塗りで開示」なんて書くのは印象操作しか思いつかない。

記事のタイトルからは「何か隠しているのでは?」とのイメージを想起させる。まさしく、それを狙ったのだろう。記事の見出し(タイトル)しか読まない人は多い。記事を読めば「当たり前だろ!」で終わるが、タイトルだけしか見ない人には「隠している?」という悪イメージを植え付ける。

これを国民の知る権利への対応とでも考えているなら、もっと他のことで事実を書けと言いたい。印象操作に忙しい朝日新聞は、事実を事実として報道せず、「報道しない権利」を行使しまくる。やっぱりろくでもない新聞だ。