朝日新聞7月30日の社説「朝鮮休戦65年 『普通の国』めざすなら」を読んで、本当に朝日新聞って北朝鮮が好き何だなぁ~と、つくづく感じた。まあ、箱田哲也あたりを中心に書いているんだろうが。

さすがの朝日新聞も、金正恩を金日成のように「偉大なる指導者」とまで持ち上げることには躊躇があるようだが、それでも金正恩を「若き有能な指導者」という前提で論説している。まあ、朝日新聞の見立てだからどうでもいいけど、北朝鮮や金正恩のことになると途端に目が曇る。好きな子のことは、何でも好意的に捉えるモテないくん(笑)。

北朝鮮が中国・韓国・米国の首脳と相次いで対面したことを、「普通の国」を目指している兆しだと言う。何をどう解釈するとそうなるのか分からないが、会談は金正恩がアメリカの「斬首作戦」に怯えに怯えた結果であることは言うまでもない。

「外遊でも夫人や妹を伴い、自身の肉声や表情を見せる場面も増えた」とも書いているが、誰も信じられなくなった金正恩が、周りを身内で固めざるを得なくなっただけのこと。

最後には、「朝鮮半島の和平をもたらす覚悟は、日本をはじめ周辺各国に求められている」とか言っているが、朝鮮半島の平和を脅かしてきたのは誰ですか? と言いたい。すべて北朝鮮の問題ではないのか。朝鮮戦争の発端しかり、核開発・ミサイル開発しかりだ。

それに朝日新聞は絶対に書かないが、日朝間には「拉致問題」という大きな問題がある。これの解決(もしくは解決のめど)抜きに、何を日本が協力する必要があるのか? これは国家による犯罪だ。朝日新聞が日ごろから熱心な重大な人権問題でもある。

なぜ、この問題のことを一言も書かない。まさか朝日新聞は「拉致問題」も日本の責任だと思っている訳ではあるまい。朝日新聞が言うとおり北朝鮮が「普通の国」を目指しているのなら、なおさら「拉致問題」の解決なしに「普通の国」は目指せないと書かないといけないだろう。

「犯罪国家」が自分の罪に頬被りし、どうして「普通の国」になれるのか? 朝日新聞が「普通の新聞」になれない理由がそこにある。

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