オウム真理教による重大犯罪の死刑囚が、7月6日に続き26日にも執行され、計13人の死刑囚の死刑が執行された。

これを報道した7月26日の報ステ。富川は「極めて異例のことです。1ヶ月で13人」と発言。死刑囚の死刑を執行することに、何の問題があるのか。これはテレ朝に限ったことではなく、朝日新聞、毎日新聞も疑問の声を記事にしている。しかし異例なのは、13人もの死刑囚を出すことになったオウム真理教であり、その犯罪行為だろう。

死刑という刑法上の刑罰が規定されている以上、犯罪の重要性により死刑という刑罰が与えられるのは致し方ないことだ。さらには刑事訴訟法では判決の確定後、半年以内に執行せよとなっている。現状のように100人もの未執行者がいること自体がおかしいのだ。

何でもかんでも即執行しろ! と言うつもりはないが、明らかに現状は異常だと思う。

他人を殺害し死刑判決を受け、血税でノウノウと拘置所で暮らす。遺族はその間も耐えがたい苦痛を持ち続ける。「ノウノウと」には批判もあるだろう。「日々執行に怯える毎日だ」との意見もあるかもしれないが、それは当人が甘受しなければいけないことではないのか。

「死刑囚にも人権がぁ~!」の意見もあるだろう。しかしそれ以上に優先されなければならないのは、遺族の感情であり、亡くなった方の無念さではないのか。(だから死刑判決が出ている)

そういうことも考えたうえで「極めて異例のことです。1ヶ月で13人」と富川は言ったのだろうか。何も考えてはいまい。単に政権批判にもっていきたいだけだろう。こういう底の浅い人間が、偉そうにコメントを言う。こんなニュースショーを公共の電波を使って流す意味はない。

死刑制度に反対ならそういう声を上げ続ければいい。ただそれだけだ。しかし死刑が制度としてある現実を無視しての発言は、法を無視しろと言っているに等しいことを自覚しないといけない。