サッカーW杯の予選リーグ・ポーランド戦で、日本がとった戦術(負けているのにボール回し)を「『規範』守らぬ西野監督 世界のサッカーを敵に回した」と批判した朝日新聞・忠鉢信一が、懲りずにまだ同じことを言っている。
「サッカーW杯日本代表 『敗退行為』フェアでない」(7月12日記者有論)。「勝ち進むための敗退行為と、その反響に危機感を覚えた」だってさ。サッカー関係者やファンの多くが、この「戦術」を許容していることがお気に召さないらしい。忠鉢のツイッターには批判がものすごかったからな(苦笑)。
まあそれはさて置き、忠鉢が持ち出すのは相変わらず、「行動規範では負けを目指してはならないとあるではないか!」一辺倒。で、引き合いに出したのが、「故意のオウンゴール」。さすがのサッカー素人のオレでも、比較の対象が違うんじゃないかと思う。まあこれは例えだとしても、どうも忠鉢は「絶対的勝敗」と「相対的勝敗」を意図的に無視しているようだ。
予選リーグは3戦勝負で、しかも他国よりも上にいくという「相対的勝敗」が重要なのは言うまでもない。ここで負けたらお終いという決勝トーナメントではない。あくまで3戦の勝敗と他国の状況という2つの要素を合わせ見る必要がある。そういう状況での「戦術」。朝日新聞の好きな「多様性」「複眼的」な判断。
忠鉢は、この「戦術」を「賭け」と言う。前回はサッカーくじを当てたようなものと書いていた。忠鉢は、そんなに確率の低い「賭け」だったと思っているのだろうか。相当の確率があるから選んだ「戦術」だと思うが。
また、仮に0-0の同点だったらどうなんだ。引き分け狙いも「試合終了の笛が鳴るまで勝つためにプレーしなさい」というFIFAの「行動規範」に違反するのではないのか。
忠鉢が「負け(予選リーグ敗退)ても一生懸命、清々しくフェアプレイに徹することこそが重要」との、青臭い考えを持っていても構わない。しかし、予選リーグ突破を勝利と考えるのが適切だとオレは思う。3戦をセットで考え、さらに他国の状況も踏まえ勝利を目指した「戦術」と捉えた人が多いから、フォンも許容したのだと思う。
1回書いて共感を得られなかったことを再度書いても、共感が得られるわけはない。こういう根拠のない自信の塊が朝日記者らしすぎる。
最後に、忠鉢は「過ちを認めることもフェアプレー」とも書くが、自社の行いをよく見てから言った方がいいな。自社はフェアプレイに徹しているのか?
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