「プロゴルファー猿」の古本セット(全13巻)を買ってきた。
「プロゴルファー猿」は昭和49年(1974年)から少年サンデーに連載されたゴルフマンガ。作者は藤子不二雄Ⓐ。タイムリーには読んでいないと思うので、単行本を買ったのかも。今回読んでいたら3巻までは記憶が蘇ったが、それ以降の記憶はまったくないので、読んでいないと思われる。そのため楽しく読めている。
「猿」を読んだ小学生のオレは、シャフトになる木材を探してきて、それに下から別の木材を釘で打ち付け、自製クラブ(パター)を作っていた。グリップのところにはスポンジを巻いたり、それなりに凝っていた。
自宅から1kmくらいの所に練習場(打ちっぱなし)があり、ネットからはみ出ていたボールを数個失敬してきて、庭に穴を掘ってゴルファー感覚を味わっていた。幸い自宅庭はそれなりの広さがあったので(農家だから)、打つ場所を変えれば、趣向の違う数ホールで遊べる感覚だった。
そのうちただの穴では物足りなくなり、空き缶を埋め込みカップイン時「カコン」という音がするようにしたり、その横にポール(農業用資材の流用)を立て、それに古いタオルを付け旗代わりにしたりしていた。
まあ、庭は砂利混じりのデコボコで、ボールは転がるというよりも飛び跳ねていたけど。当然、思った方向には転がらず、石に当たって右に跳ね左に跳ねしていたが、けっこう楽しかったのを覚えている。
そのうち、近所の友達を誘ってゴルフ大会をやったりしていた。ただ手作りクラブは強度不足で、ちょっと強く打つとすぐヘッドが取れてしまい、どうすれば取れづらくなるかとか、試行錯誤したのも覚えている。
強度を上げるため、シャフト部はどんどん太くなり、ヘッド部もどんどん大きくなっていった。その方が釘を打てる面積が大きくなり、複数本の釘が打てるから。最後には太くて重く、振り回せないようなクラブ(パター)になっていた(苦笑)。あ~、懐かしい。
「猿」の単行本も3巻までしか読んでいないように、多分すぐに飽きてしまったのだろう。その後、実際にゴルフを始めたのは24歳の時だが、未だにゴルフは趣味のひとつとして続いているので、子どものころの楽しさが頭に残っているからかな。
コメント