朝日新聞の「政治季評」に早稲田大教授・豊永郁子が、すっごくアホな文章を寄稿していた。「忖度を生むリーダー 辞めぬ限り混乱は続く」(5月19日)。

自分勝手な「事実誤認」「思い込み」「想像」(妄想と言っても良い)から、思いっきりの極論に導いている。呆れるしかない駄文だ。

「モリカケ問題」は「ナチスのユダヤ人殺戮」と同じだという。共通点は「忖度」。で、忖度されるリーダーはそれだけで辞任に値する。だから関与は無くても安倍は辞めろ。飛躍すごっ!

とても大学教授の論理構成とは思えないひどさ。オレはこの人をまったく知らないので、日ごろどういう言説をしているのか分からないが、これは余りにも突っ込みどころ満載すぎて吹き出すレベル。

例えば、「前国税庁長官・佐川氏の証人喚問では、安倍首相の指示の有無を問いつめられる佐川氏の姿が、法廷でヒトラーの命令の有無を問われるアイヒマンに重なったのである」。

豊永は「ヒトラーの意思を忖度したアイヒマン」と「安倍首相の意思を忖度した佐川氏」と言っている。呆れる。ヒトラーは明確にユダヤ人の殲滅を表明していた。ヒトラー政権の明確な意思なのだ。それに対し、安倍首相が森友学園側に優遇措置をとらせる意思があったことも分かってないのに、どうして「違法行為も辞さぬ忖度」となるのか?

大阪航空局が「不良資産」である国有地を早く売っ払いたかったのは、ド素人のオレでも知っている「事実」だ。それは隣の公園や給食センターの事例からも明らかだ。それを未だに「破格の安値で払い下げられた」などと言っている時点で、この人のレベルが分かるというもの。隣の公園や給食センターの件は? と聞きたい。

「忖度されるリーダーはそれだけで辞任に値する」と言うなら、間違いなく豊永自身も教授を辞任する必要があるだろう。助手、研究生、ゼミ生など、豊永の下の人間は豊永に対して忖度しているはずだ。

豊永への忖度に根拠はない。でも、ないことを証明する責任は豊永にある(あなた方のいつもの論調)。なら、豊永は教授を辞めないといけないだろう。

朝日新聞が「疑惑! 疑惑!」と根拠もなく騒いでいる内容を、豊永は「事実」前提で書いている。この駄文を載せた朝日新聞も、さぞや喜んでいることだろう。あっ! 朝日新聞への忖度か?!