5月24日発売の「週刊文春」で、朝日新聞論説委員のセクハラ「疑惑」が報じられて1週間経つが、朝日新聞はダンマリを決め込んでいる。

文春によると、朝日新聞広報部は「ご質問いただいた個別の案件につきましては、お答えを控えます。当事者の立場や心情に配慮し、保護を優先する立場から、ご質問にお答えできない場合があることをご理解下さい」と回答したという。

当事者の立場や心情に配慮し保護する?

財務省前次官のセクハラ問題を朝日新聞はどう報じてきたか? 罵詈雑言ともとれる批判を繰り返していた。次官本人はもとより、上司に当たる麻生財務相にも個人攻撃をしていた。

5月1日の社説で「セクハラ 沈黙しているあなたへ」で「もう、沈黙はやめよう。この息苦しい社会を変えるために。だれもが快く共存できる社会への、一歩を踏み出すために」と偉そうに講釈を垂れ、5月3日の「セクハラ問題、報道の現場」では、女性記者の座談会までやらせた朝日新聞。

5月14日には、「政治断簡」(コラム)で「私たちは、黙らない」と、セクハラ問題についていつもの駄文を書いた高橋純子。

ところが、いざ自社に「疑惑」が持ち上がると、途端に無口になる。朝日新聞よ、高橋よ、当該部署長は「箝口令」を敷いていると文春にあるぞ。いいのか? 「もう沈黙はやめよう」? 「私たちは、黙らない」? 爆笑ものだ! それにしても面白い自称・報道機関だ。

それに、「#MeToo」運動と称して、カメラ目線で行進していた野党議員連中は、なぜ静かにしてる? 福島瑞穂、辻元清美、蓮舫、柚木道義などは何をしているのか? 今こそ出番だろう。

さらには、5月23日の朝日新聞に「セクハラ『ガマンしない娘たち』育てた誇り」なんてのを書いた上野千鶴子は、今何を思っているのだろう(苦笑)。同様に、上野の記事の中に出てくる「新聞労連全国女性集会」「#もう終わりにしよう院内集会」「財務省前抗議行動」の出席者たちは、今何をしている?

これから朝日新聞の対する抗議集会が開催されると思っていいのか?

セクハラを肯定する気はまったくないが、朝日新聞や「#MeToo」ボードを掲げていた野党議員を始めとした人たちが、真にセクハラ撲滅を訴えているのではなく、単に政治利用していることが見え見えだから、支持も拡がらないし共感も得られないのだ。

過去にも、首相に近いとされるジャーナリストは攻撃しても、立憲民主党のワイセツ議員には一言も言わない。朝日新聞やそのお仲間たちが、真にセクハラ撲滅を訴えているなら、こういうダブスタはみっともないの一言に尽きる。だから信用されない。