5月25日放送の「奇跡体験! アンビリバボー」を観て、思わず涙がこぼれてしまった。
「あなたならどうする? 決断スペシャル」と題し3本のエピソードを放映したが、その中の「壮絶! 暴走バスを止めろ」は心に響くとともに、考えさせられるものだった。
昭和22年(1947年)、終戦間もない長崎県での実話。長崎バスの車掌さんをやっていた当時21歳の方が、身を挺して乗客を救った話。
(詳細は長崎バスHP「打坂地蔵尊 ~勇気ある殉職、鬼塚車掌~」参照)
簡単に言うと、当時の木炭バスが急坂でブレーキ故障を起こし、断崖目がけ後退し始めた。乗客30名余りを救うために車掌さんがとった行動は・・・。
自ら後部車輪の下に飛び込み、自分の体を輪止めにしバスを停車させた。
現在、同所に車掌さんを慰霊する地蔵尊と功徳碑が建っている。昭和49年(1974年)長崎バス設置。
長崎バスは毎年車掌さんの命日に、慰霊法要を行っているという。
まさか自分で輪止めなるんじゃないかな? などと漠然と思いながら観ていたら、本当にそういう行動を取り、しかも亡くなってしまった車掌さん。勇気と決断、責任感などという言葉が浮かんだけど、凡人のオレにはとうてい思いも至らぬことだ。
長崎バス内でもこの逸話は埋もれていたようだが、地蔵尊建立時の社長さんが気づき、車掌さんの勇気を讃え後世に語り継ごうとしたようだ。
感動したなどと言うと陳腐になってしまうが、とにかく勇気の決断に敬意。そして合掌。
コメント
コメント一覧 (2)
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車掌さんの遺徳を偲び守っているということですね。