茂木経済再生相の「線香問題」を野党が追及している。朝日新聞も2月2日の社説「茂木氏と線香 政治倫理はいずこへ」と名指しで批判している。
実は、珍しく朝日新聞の言っていることに大筋同意する。特に「ただちに法に触れないとしても、法の趣旨に従う。国会議員として、まして閣僚として順守すべき当然の責任ではないか」「選挙区での寄付をすべて禁じるのが筋ではないか。法の不備があるなら正すのが国会の役割である」の部分については異論なし。
ただ、朝日新聞に言いたいのは、今回こういうことを書くなら、なぜ2016年に民進党(当時)・山尾志桜里が同様の問題を指摘された時、ダンマリを決め込んだのか? 山尾は当時民進党の政調会長だった。
しかも山尾は後援会の支出としていたのを、民進党支部からの支出にわざわざ変更した上で、「政党支部から支出することは禁止されていないというのが民進党の統一見解だ」と嘯いていた。
なぜ、当時批判すらしなかったのだ?
元民進党の連中は、これに味を占めたのだろう。玉木雄一郎、小川淳也、大西健介、岸本周平(いずれも希望)、近藤昭一、風間直樹(立憲)、菊田真紀子(無所属の会)の面々も、同様の支出を支部から行っている。多分、もっともっといるはず。
当然、朝日新聞は今後、山尾も含め上記議員連中を批判していくのだろうな? それをしないと、相変わらずのダブスタになる。現在、党は変われど要職に就いているのが多いんだから、なおさらだ。
でも、多分ダンマリだろうな。結局、同じ(ような)ことをしても、政府・自民党なら批判するが、野党ならスルーという「十八番」発動だろうな。
ところで玉木はと言うと、茂木大臣に辞職を迫るかのような発言をしていたのに、自分の件が報道されると途端に無口に。2月5日の予算委員会で質問に立った際には、線香の「せ」の字も出さなかった。本当に分かりやすいヤツだな(苦笑)。
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「玉木雄一郎って分かりやすいヤツだ 」
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