韓国が平昌五輪をエサに北朝鮮に振り回されている。
南北会談で「首領様からのプレゼント」として、平昌五輪参加を言われすっかり舞い上がった韓国は、その後も次々と北朝鮮の思惑に飲み込まれている。

高官級代表団や応援団、芸術団、記者団などの派遣で合意したのに続き、開会式で統一旗をもって合同入場行進を行うこと、女子アイスホッケーの南北合同チームの結成も合意した。北朝鮮が真に五輪の平和的な開催を望み、さらには南北の友好を思い描いているのなら、こんな喜ばしいことはない。

しかし素人目に見ても、そうは思えない。北朝鮮が五輪を利用し韓国を世界的な北朝鮮包囲網から離脱させ、逆に韓国を盾に使おうとしているようにしか見えない。韓国を盾にさらなる時間稼ぎをし、核・ミサイル能力を向上・完成させようとしていると考える方が妥当だ。昨年、北朝鮮が20発もの弾道ミサイルを発射したことを忘れてはいけない。

韓国・文大統領は「北朝鮮の参加=平昌五輪の成功」と考えているようだが、すっかり五輪を「政治ショー」にしてしまった。

元々、北朝鮮で出場資格があったのはフィギュアのペアのみ。しかしいつの間にか、5種目22人が出てくることになった。フィギュアのペア以外は、出場資格もないのに出てくることになる。公平感からもおかしいだろう。

文大統領は女子アイスホッケーに関し、マイナー競技だし弱いからいいだろう的なことを言ってるけど、競技者にも失礼な言い分だ。

それにしても、韓国は世界各国から選手団を迎えるホスト国であることを忘れ、嬉々として北朝鮮の作戦に乗せられている姿は哀れにも見える。

まっ、どんな形になるにせよ、参加選手が安心して競技に専念でき、変な政治的な思惑とは無関係に、スポーツの祭典として成功することを一応望んでいる。