朝日新聞は安倍首相を批判するためなら、自社の過去の論調など関係なく、その時その時で都合良く変えることなんて気にならないようだ。

衆院選後の10月25日の社説「自民党 数におごることなかれ」では、
「第1党の獲得議席の比率が得票率に比べて大きくなる傾向がある」
「全国289の小選挙区では、自民党の得票率は48%だが、議席数では75%を獲得」
と、さも小選挙区制のおかげで自民党が大勝したとの論調を張った。

旧民主党が勝った時だって同じじゃないか? 政治改革と称する選挙制度改革を、当時朝日新聞は大絶賛していたではないか? と、一人突っ込みを入れていたのだが、12月9日の社説「憲法70年 内閣と国会に緊張感を」では、
「『政権交代のある政治』をめざして、96年の衆院選で小選挙区比例代表並立制が導入されると、与野党の妥協は成立しにくくなり、真正面からぶつかりあう場面が増えていく」
と、小選挙区制だから与野党の緊張感が生まれたと評価。

ところが、同じ社説の後半部分では、「『安倍1強』は、官邸主導の実現をめざしてきた一連の政治改革の帰結でもある。」と、今度は政治改革に恨み節。

朝日新聞は一体何が言いたいのだ?

小選挙区制を含む政治改革(実際はただの選挙制度改革)がなければ旧民主党が政権を取ることはなかったので否定はできない。つまり、今後も自民党が政権を失う可能性がある制度。かと言って、これ以上自民党が連勝(しかも大勝)することは認めたくない。朝日新聞のジレンマ。

すると、こうもブレブレの社説を連発することになる。もちろん、それぞれの社説の主論点は違うが、節々にご都合主義が顔を出してしまう。まあ、「安倍憎し」は一貫してるけど(苦笑)。

「安倍政権打倒は社是」と当時の主筆が言った(と伝えられている)通り、反安倍に徹しようとすればするほど、論理破綻が随所に発生する矛盾。ブレブレでご都合主義で、どんなに笑われようが朝日新聞自身の問題なので、別に構わない。

しかし、「捏造」「ウソ」はいい加減にしろよな!