毎日新聞が、また「若者は保守化」論を書いている。11月13日「自民勝たせた若者の意識 『青春=反権力』幻想に」だって。
毎日新聞は先月(10月)も同様のことを書き、しかも「若者は無知」だからみたいな酷い内容だった。(「毎日新聞の『若者は無知だ』論は大間違い!」参照)
先月の衆院選の投票行動を見ると(比例代表東京)、自民党への投票は、10代47.2%、20代42.1%に対し、30~70代は20%台後半から30%台だった。60代は立憲民主が自民を上回っているのに・・・と嘆いている。
大学生(19歳)の「選挙で野党は『森友・加計学園問題』を訴えたが、政策の議論とは言えない。三権分立なのに立法府に属する議員の候補者たちが司法の独立を侵食しているようにも見え、支持できませんでした」という、至極まっとうな意見を紹介しているにもかかわらず、なぜか「自民支持が増えたのは若者の右傾化が要因という論調もある」となる。自分の結論に持っていきたいのはいいが、無理筋だろう。
毎日新聞の言う若者が「右傾化」したというのは、明らかな間違いである。若者は「特定のフィルター」のかかった新聞やTVなどの情報よりも、「真の情報」であるネットなどから情報を入手しているからである(玉石混淆の中から真の情報を選ぶ「眼」を持っている)。
毎日新聞も固執している「森友・加計問題」も、虚構であることを見透かされているだけだ。アベノミクスの成果に関しても、毎日新聞はを否定しているが、若者は素直に評価しているだけである。
これは逆に言えば、野党がアベノミクスを上回る経済政策を出せば、若者はそれを素直に支持するだろう。経済政策だけではない。外交だろうが内政だろうが、良いものは良いと言うだろう。つまり、野党が単純に評価できないと判断されているだけなのだ。野党が自民党を上回る政策を出せば、野党が選挙で勝つし、政権交代も起こるだろう。もちろん、旧民主党のような絵空事には懲りているので、きちんとした政策である必要があるけど。
それを自民党に投票したから「若者は右傾化」などと書く毎日新聞。恥ずかしいくらい何も分かってない。
毎日新聞に聞きたい。対案も出さず「反対、反対! 何でも反対!」と国会内外で騒いでいるだけの政党が、どういう理由で支持されるのか? 現実社会・世界を見ず、お花畑な理想論を言っているだけの政党が、どういう理由で支持されるのか?
若者に限らず、国民は「単なる批判勢力」など求めていないのだ。これが衆議院選の結果から導き出される結論だとオレは思う。
「青春=反権力」なんて、全共闘世代の遺物でしかない。それを「もはや幻想なのかもしれない」などと幻想を言ってればいいなら、新聞記者など楽な商売だな。庄司哲也(記事署名者)くんよ。
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