衆議院選まっただ中。朝日新聞は連日安倍政権批判を行っている。言いがかりの域を出ないものばかりで、また朝日新聞が自らの過去の言動(論調)を忘れているかの記事も多い。

その代表が、原真人編集委員。原は10月4日に「(問う 衆院選)財政軽視 『未来』の切り売り」という記事で、消費税増税分の使途変更にクレームを付けた。

「財政がいちど傾いたら私たちの生活は脅かされ、子や孫の未来は悲惨なものになる」「首相は増税はするものの、生んだ財源は財政赤字を減らすのでなく教育無償化などにすぐ使ってしまおうと訴える」「これは結局、私たちの『未来』の切り売りではないか」「時の政権が延命のために『未来』を切り売りすることなど許されていいはずがない!」と増税分の使途変更を強い口調で批判する。増税分は財政再建にすべて使えということ。

これはこれで、原の経済記者としての持論なら別に構わない。ところがどうやら、ただただ安倍批判をしたいだけのようだ。

原は7月25日に「波聞風問」という経済コラムで、民進党・前原誠司の「消費税を10%に引き上げたら就学前から大学まで教育の無償化を実現したい」という構想を「増税すれば社会を変えられる。消費税アレルギーのある日本での『挑戦』」だと褒め称え、「挑戦が簡単に失敗して欲しくない」とエールを送っている。

さらには、前原が民進党代表に就任した後の「波聞風問」(9月5日)でも、「増税の生み出す負担増で、生活保障策を充実させる構想(提案)は画期的である」「前原民進党が本気で負担増とセットでの生活保障策に挑むなら、大いに評価したい」と言っていた。

ここには、増税分をすべて財政再建に当てろとの考えは、微塵も見られない。

おいおい、安倍首相(自民党)の公約と前原の言っていることの何が違うのだ? だいたい同じことを言っているのに、前原の方には「失敗して欲しくない」とか「大いに評価したい」。片や安倍首相には「未来の切り売りだ」「許されるはずがない!」。

もう支離滅裂。恥ずかしくないのかね。それとも、安倍首相を批判するためなら、過去と違うことを言うのは当然とでも?

朝日新聞記者にありがちなタブスタ。こういうのを堂々と記事に書く神経。恥という文化のない人間。厚顔無恥。だから朝日新聞の記者は信用されない。そんな記者ばかりだから朝日新聞は信用されない。