民進党が希望の党への合流を目指して実質瓦解したが、その後の成り行きも情けないの一言だ。希望の党は「安保法制」や「憲法改正」などで「選別」すると言っているが、それに追従する国会議員としての矜持の欠片もないヤツがやっぱり出てきた。その代表が柚木道重だ。

柚木 (1)
柚木 (2)
2015年の安保法制裁決時、プラカードを掲げて大反対していたにもかかわらず、早くも「希望の党へ」なんてちらしを作って選挙活動を始めている。「その当時のことと、これからのことは無関係」だそうだ。

さらに辻元清美は「小池さんにはシンパシーを感じる。私は保守系議員と仲が良い」、菅直人も「小池さんとは反原発で一緒にやっていける」、安住淳も「前から憲法改正に賛成だった」などと、思いっきりすり寄り発言(爆)。

さすがに辻元と菅は、希望の党の「排除」対象者のようで、入れてくれないだろう。それが分かると辻元は「私は行きません」と多少の意地をみせたが、公認申請して断られるという恥を事前に制しただけのこと。実質は「行きません」ではなく「行けません」だけどね。

確認されているだけでも、もっともっといっぱいる。露骨にすり寄り発言をしている者だけではなく、反対発言を一切しなくなった者までいて、多種多様だ。

希望の党からすれば、民進党丸抱えのリスクは大きすぎるから、当然一部議員(候補者)を「排除」するのはよく理解できる。「安保法制」「憲法改正」などの選別項目以外にも民進党の「顔」だったメンバーもイメージ論として、受け入れに躊躇するのも、また理解できる。

「安保法制」などに関して、自己の考えを変えることはかまわない。しかし、そこには有権者への説明が必要だ。説明なしに、なし崩し的に「変質」するから選挙目当てと笑われるんだ。

ちなみに、オレは希望の党をまったく支持しない。だって、選挙互助会でしかないから。