前回書いたチアリーディングJAPAN CUPでの梅花高のアクシデントについて、素人ながら一言。(「素晴らしきチアリーディング! JAPAN CUP 2017」参照)

演技中盤のフルツイストで1基のトップが落下。しかも前方からだったのでキャッチができず、男性スポッターも間に合わず、約3mの高さからマットに打ち付けられた。

思わず「危なっ!」ってPCに向かって叫んでしまった。本当に危なかった。ここまでのシーンは観たことがない。大会本部からの発表は「軽い脳震盪」とのことであるが、選手の意識はないように見えた。

演技中止の指示が出たのは、このアクシデント発生から約25秒後。これ遅くないか! 落下した選手はまったく動けず、引きずられて後ろに下げられている状況なんだから。

この25秒間、演技を続けていた他の選手の心中を思うと・・・。演技中止で引き上げる他の選手はみな泣いていた。こっちも涙が出てきた。

ド素人ながら、最近のチアは高度化しすぎて危ないなぁとは思っていたけど。それでもキャッチ役(スポッター)をきちんと確保できればいいが、今回のように1-1-1を3基でやると、1基に5人必要なので、それだけで15人。チアは16人制なので、1人しか余らない。

でも、この1人もスポッターをサポートするから、こういう落下が発生すると、キャッチできない状況になる。規制は好きではないが、安全面での配慮は考えないといけないのでは。

大好きな笑ってコラえて「チアリーディングの旅」(2010年)でも、箕面自由のトップの選手が練習中、キャッチミスで足をマットで打ち、足首の靱帯部分断裂を負う場面があったし、梅花高でもダブルツイストがうまくいかず「前に落ちたら死ぬ」と言いながら練習していた。

さらには、「爆笑学園ナセバナ~ル」(2013年)のチア特集でも、箕面自由のキャプテン(当時)が練習中の落下で頸椎損傷を負い、その後遺症に悩まされているとあった。

昔からチアに怪我は付きものなのだろうが、大事故が起きてからでは遅すぎる。選手の向上心を妨げない範囲での安全確保策は必要だと思う。