でりしゃす
フレッシュコーポレーション(群馬県太田市)は、運営する惣菜店「でりしゃす」の全17店を9月19日で閉店した。

O157に感染した3歳の女児が亡くなるという痛ましい事態を考えれば当然とも言える。未だに感染源が特定できていないが、感染源がどこにあろうとも、「デリシャス」の店舗を経由し広まったことは確かなことで、最終販売者としての「デリシャス」の責任はまったく免責されない。

フレッシュコーポレーションは「引き続き感染源の特定に向け、所轄保健所の調査に全面的に協力してまいります」とのコメントを出しているが、当然のことだ。閉店により、一部店舗への立ち入り検査が中止になったことは、腑に落ちないけど。

フレッシュコーポレーションの本業はスーパーで、別会社になっているとは言え居酒屋も経営している。飲食を扱う会社としての姿勢を確認することにもなったと思うが。

「でりしゃす」全店閉店は、いろいろ衛生面を強化しても客足が戻らなかったという単純な理由だ。会社全体の足を引っ張るだけなので閉めてしまえとう経営判断でしかない。

感染源がどうあれ、フレッシュコーポレーションの安全性は地に堕ちた。本業がこのままの状態で続けられると思ったら大間違いだと思うぞ。

フレッシュコーポレーションが真に反省のうえ対策を行い、消費者の支持を再び得られるかは、同社自身の考えひとつでしかない。

今回のケースは、品質問題は会社(店)を潰す典型だ。フレッシュコーポレーションには、「誤報を訂正する法的根拠はない」などと嘯き、反省するそぶりもない朝日新聞のような「腐れ外道」にならないことを期待する。