東京新聞は新聞を自称する左翼のプロパガンダ紙でしかないが、ここまで露骨に印象操作をすると呆れてしまう。「米軍ヘリ、ベイブリッジに低空接近 市民団体が撮影 真横飛行『危険だ』」がそれだ。

東京新聞のフェイク
米軍厚木基地所属のヘリコプターがベイブリッジの横を超接近して飛んだと批判する記事だ。

写真を撮ったのは、その筋の市民団体だが、「数十メートルの近さ」と証言したと、そのまま垂れ流している。さらには、政治部のツイッターで「この写真を見て危ないと思わない人はいないのではないでしょうか」と、追い打ち批判をしている。

ところが、この記事やツイートが出るやいなや、批判の嵐で大炎上。
「写真からラフ計算(三角関数)すると700~1000mはある」
「写真のピクセル数から1.4キロメートル」
「望遠レンズでの撮影は『圧縮効果』で奥行きが消失する」
「直線上に並んだもの遠近感は裸眼で距離把握は難しい」
などなど。

月と飛行機
オレは望遠レンズを使ったことがないので詳しくないが、分かり易い写真。月と飛行機の距離は数十万キロメートルある。

江の島大橋 (1)
江の島大橋 (2)
ついでに江の島大橋。正面から見るとすごい角度の坂に見えるが、実際はなだらかだということ。

市民団体の写真もそういうものでは? ということ。

撮影者が上記のような「圧縮効果」を知っていて意図的に「数十メートル」と言ったのか、実際に「数十メートル」に見えたのかは不明だ。

それよりも問題なのは、東京新聞の報道姿勢だ。写真の提供を受けた段階で、確認・検証もせず、そのまま記事にしている。東京新聞にもカメラマンはいる。聞けば分かること。でもしない。批判できれば何でもいいから。

記事に署名している社会部・辻淵智之は、写真のいろいろ(圧縮効果など)を知っていたと思われる。カメラマンに聞けば「少なくとも数百メートル」と言われちゃうから。だから聞かないで、撮影者の証言・発言を中心に記事を構成している。

記事中の「数十メートル」もそうだが、「ヘリが橋に接触すれば、通行中の車を巻き込む惨事にもなりかねない。市民生活に脅威を与えている」との批判も撮影者の言葉だ。辻淵は距離に関して見解を書いていないし、直接批判の言葉も書いていない。ある意味、ずる賢いとも言える。

それなのに、政治部のツイッターが、上記のように「この写真を見て危ないと思わない人はいないのではないでしょうか」と書いてしまったから、辻淵の思惑からずれてしまったのでは?

でも、辻淵の「誤魔化してでも米軍、日本政府批判をする」という強い意志は完遂できたから、東京新聞としてはGJなのかな?