東大寺の法華堂にハングルで書かれた「落書き」が見つかった。法華堂は「三月堂」と呼ばれ、寺伝では東大寺創建以前にあった金鍾寺(奈良時代の建立)の遺構とされ、国宝に指定されている。

東大寺三月堂 落書き
ハングルで書かれた文字は「イム・チェヒョン」と読める(朝鮮日報)。ハングルでの落書きなので韓国人の犯行が疑われているが、現時点では確かな証拠はなく、まだ犯人は捕まっていない。

そんな中、東京新聞が「ハングル落書き『犯人は韓国人』 捜査中なのに偏見横行」との見出しで、韓国人擁護論を展開した。

擁護するのはいいが、「ヘイトスピーチ」「偏見」「排外主義」だと騒がしい記事だ。東京新聞的には、ネットを中心に韓国人犯行説が流布されているのが我慢できなかったんだろうが、それにしても・・・。

まあ、犯人が特定されていない段階での記事なので、「疑わしきは罰せず」でいいだろう。ヘイト的な見方で論じても、それは東京新聞のものの見方なのでいいだろう。

オレが楽しみにしているのは、犯人が捕まった後の東京新聞である。

東京新聞は、福島県内で仏像・石像を100体以上破壊した韓国人・チョン・スンホのことを一切報道しなかった(2016年)。犯人が未逮捕の段階では事件を報道していたが、チョンが逮捕されたとたん、まったく事件などなかったかのごとく一切報道しなかった。(もちろん、1年近く経つ現在も報道していない)

これぞまさしく「報道しない権利」「報道しない自由」の発動!
(「東京新聞が露骨すぎる『報道しない権利』発動!」参照)

今回の東大寺落書きに関して、韓国人が犯人であることを望んでいるわけではないが、東京新聞がどう報じるか非常に楽しみである。

日本人や他の外国人だったら、東京新聞は大々的に報じるだろう。「ほら、韓国人じゃなかったでしょ」「日本人の排外主義はひどい」「日本人の品性を疑う」みたいに。

逆に韓国人(在日韓国・朝鮮人含む)だったらどうだろう。国民の代表みたいなことを言っている東京新聞(by 望月衣塑子)が、国民の知る権利を侵害することは、もちろんないよな。