蓮舫が二重国籍問題に関して説明する方針を示したことに対して、その筋界隈から批判が上がっている。
有田芳生「差別の歴史からいって、絶対に受け入れてはならない」、山口二郎「日本における基本的人権にかかわる重要な問題」、香山リカ「日本の人権を100年後退させかねない」だそうだ。
朝日新聞も社説で「本人の政治判断とはいえ、プライバシーである戸籍を迫られて公開すれば、例えば外国籍の親を持つ人々らにとって、悪しき前例にならないか」。毎日新聞も「戸籍は過去に深刻な差別も生んできた。民進党の議論は果たして妥当なものと言えるのか」と、差別を助長するかのごとく言う。
では、自民党の小野田紀美参院議員が戸籍謄本を公開したとき、なぜ同じことを言わなかったのか理解できない。それに、そもそもこの問題を「差別論」へ持って行く理由が分からない。
蓮舫自身も「差別主義者、排外主義者に言われてこれを公開することがあってはならないと思っている」と、批判に差別があると言っている。この「批判=差別」という論拠がいまいち理解できなかったが、志葉玲のツイートを見てやっと理解できた。「政治家の出自を問題とするならば(後略)」。
二重国籍問題を出自差別と捉えているのか。なぁ~るほど。でも、これっておかしくない? どう見ても拡大解釈。誰が蓮舫の出自を問題視しているの? 蓮舫が台湾出身だってことを批判している人がいるの? 台湾出身だから、国会議員を辞めろなんて言ってる人がいるの?
それに「国政選挙に立候補=日本国籍を持っている」ということは誰でも知っている。誰も蓮舫が日本国籍を持っていないなんて思っていない。
蓮舫が二重国籍問題で批判されているのは、この問題の発覚時
・国会議員が「国籍法」を遵守していなかったということ
・説明が二転三転した上に支離滅裂になり、明らかなウソも混じっていたこと(記憶違いと言うには明らかに無理がある)
・参院選立候補時の「帰化」が経歴詐称になるのでは
などであって、台湾出身だからではない。
ウソまでついて誤魔化そうとした姿勢が、国会議員としてどうどうなのか? が問われているのだ。
特に、説明が二転三転、支離滅裂になったことで、口で言っても納得してもらえない状況を作ったのは蓮舫自身だし、すぐさま理解が得られるのは戸籍が分かりやすいというだけ。必要事項以外を黒塗りにすればいいんじゃないの?(別に戸籍でなくても、みんなが納得できれば問題ないけど)
最近の風潮として、気に言わない言動や行動を何でも「ヘイトスピーチ」と一括りにしてしまう。批判を受けると「差別だ」と騒ぐ。物事の本質を隠してまで「ヘイトスピーチ」「差別」と騒ぐ連中に、何か特別な意図があるのでは? と疑ってしまう。メディアや識者が率先してやっているから、呆れてしまう。
繰り返すが、蓮舫の二重国籍問題の本質は出自が問題なのではなく、国会議員として国民とどう向き合っていくのかという基本の問題。ウソをついてまで誤魔化そうとするのか、真摯に説明し理解を得ようとするのか、だと思うけどね。
あと「差別だ」とか言っているのなら「国籍法」を変える動きをすれば? とも思う。朝日や毎日はそういう論調を張ればいいし、有田などは改正案を議員立法で出せばいいじゃないか?「差別だ差別だ!」と騒ぐだけより、よっぽど建設的だと思うけど。
関連
「蓮舫は政治家として国民と真摯に向き合え!」
コメント
コメント一覧 (2)
コメントありがとうございます。
説明を求めただけで「差別」と言われると・・・ですね。