東京都議選は、都民ファーストの会が圧勝し、自民党が惨敗という結果で終わった。その裏で、ほとんど埋没して話題にもならないが、民進党も5議席と過去最低の惨敗だった。野田幹事長は記者会見で「都民が明確に『安倍政権にノー』という意思を示した」と政府・自民党への論調を述べたのはいいが、自分のことろは?

メディアは民進党の告示前議席を7議席と書いていたので、5議席はそんなに負けていないように見えるが、実際は18議席あった。告示前に泥船から逃げ出した現職が多かったということ。

それを考えれば、「安倍政権がぁ~」などと言っている暇はないと思うのだが・・・。

典型的なのは有田芳生。投開票日翌日のツイッターで「蒸し暑く、しかし清々しい朝です」「『歴史的惨敗』『歴史的大敗』の安倍自民党は(後略)」だってさ。自民党が惨敗したのがうれしくて浮かれるのはいいけど、民進党の結果をみれば、とても「清々しい朝」なんて呑気なことを言ってられない状況だ。

早速、参院議員の藤末健三が離党届を提出した。都民ファーストの会が国政政党化すれば、離党者は続出するだろう。自壊はもう始まっているぞ。

蓮舫は蓮舫で「地方選なので、直接的に責任をどうこうとは考えていない」と責任回避。まあ、確かに地方選の結果で党首が辞めていたら、切りがないけど。でも、野田の言葉を借りれば「都民が明確に『蓮舫民進党にノー』という意思を示した」となるのも事実だけど。

大きなお世話だが、民進党の今後を考えれば蓮舫は代えた方がいいと思うけどな。パフォーマーを党首にしている政党が、国民の多数の支持を得られるわけがない。

最後に、この方の発言も。社民党副党首・福島瑞穂。「(安倍首相の)退陣を求め、『憲法9条改悪』を阻止する政治を作っていきたい」と勇ましいことを言っているが、社民党の議席は告示前と変わらず「0」。