東京都議会選で都民ファーストの会が勝利し、公明党などの共闘勢力を含めると過半数を獲得した。
東京都民の「民意」なので、それもいいだろう。オレは朝日新聞のように気に入らない民意を否定したりしない。でも、小池都知事は今後何をやりたいのだろう? 知事就任後の1年間、小池都知事のやりたいことはまったく見えてこない。
決まっていたことに「ケチ」を付けただけ。築地市場の豊洲移転も東京五輪の会場問題でも。色んな「裏」が見えたじゃないか? との指摘もあるが、「裏」が見えてもそれを踏まえて自ら決めないと。
結局は、そのすべてが都議選へのステップだったと考えるしかない。都議選で多数を得て、やりたいことをやる。そう考えていたかもしれないけど、この1年間の成果はまったくない。こんな状況で、都民はなぜ小池都知事を支持したのかよく分からない・・・。
まあ、そんなこんなだけど、都議会で多数を得た知事は、「東京大改革」と称す「何か」を始めるのだろうか?
同様な事例として、大阪府の橋下徹知事(当時)の例がある。府知事就任後、大阪維新の会を立ち上げ多数を得た。橋下には「大阪府構想」という大きな公約があった。そのためには、後に大阪市長に転出するという執念も見せた。
では、小池都知事は何を公約にしていた?
情報公開、都議会改革、議員特権改革(口利き、公用車など)、入札制度改革など。市場問題は、豊洲と築地の両立。
上記は、それぞれ重要なことではあるが、いまいち普通の内容。豊洲と築地の両立なんてナンセンスに尽きるけど・・・。
結局、都民ファーストの会を足場に国政に出戻り、首相でも狙っているのかな? と勘ぐってしまう。そうだとすると、東京都民は体よく踏み台にされたということだけど・・・。
さて大敗した自民党だが、小池人気と都民感情を甘く見すぎていたということ。1年前の都知事選敗戦を分析・検討もせず、何の対策も打たないまま都議選に突入した感は否めない。
「判断・決定できない知事」を唯一の批判にしていたとしか見えなかった。この指摘は正しいんだけど、自民党も何をしていくのかが分からない。国政でただただ反対だけしている民進党と、同じレベルに見られたんだろう。
最後の最後で、豊洲移転で良い質問をしていたが、とき既に遅し。東京五輪がなければどうでもいいんだけど、五輪が小池の人気取りに好き勝手に「荒らされて」「利用される」のは、ちょっとねぇ・・・。
ところで、民進党が5議席も取ったのには驚いた。告示前7議席とあるけど実際は18議席。告示前に民進党という泥船から逃げ出した現職が多数いたということ。5議席取ったことで蓮舫降ろしはなくなったといわれるが、後々のことを考えたら今のうちに降ろしておいた方がいいと思うけどなぁ。
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