河野洋平が5月31日の講演で
「憲法は現実に合わせて変えていくのではなく、現実を憲法に合わせる努力をまずしてみることが先ではないか」
と安倍首相の改憲への取り組みを批判した。

まあ、個人の発言の自由は認められいるので、何を言ってもいい。しかし、国内で何をチマチマ言ってるんだ、もっと言わなきゃいけない国があるんじゃないの? と思ってしまう。

日本国憲法の前文には
「日本国民は恒久の平和を念願し(一部略)、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」
とある。

「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」と、日本国民だけでは達成できないことまで書いてあるのだ。

現実を憲法に合わせようとしたら、他国に協力してもらわないといけない。だったら、中国、北朝鮮など、平和を脅かそうとしている国々に対して、なぜものを言わない。河野洋平は世界中を行脚し、平和への協力を求めないといけない。

現実世界が理想論だけで語ることのできないドロドロしたものなのは普通の国民でも分かっている。それなのに、衆議院議長や自民党総裁まで務めた人間が、何を戯言を言っているのかと思ってしまう。

こういう人間が一部界隈で重宝されてしまうことに、日本の危うさが潜んでいる。