朝日新聞3月31日の社説「敵基地攻撃力 専守防衛が空洞化する」は、左翼陣営のお花畑に綺麗に花が咲いていることをよく示している。

自民党が、敵のミサイル基地をたたく敵基地攻撃能力の保有について、検討を開始するよう政府に求める提言を提出した。安倍首相は「しっかり受け止めていきたい」と応じたという。

これに朝日新聞は「とうてい賛成できない!」だそうだ。

敵基地攻撃は既に昭和31年(1956年)に鳩山一郎内閣が、「わが国に対し攻撃が行われた場合、座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨とは考えられない」とし、「法理的には自衛の範囲」との見解を示している。

朝日新聞もきちんと書いているが、これはあくまで「法理」を説明したものであり、現実は違うと言う。

朝日新聞は言う。「日米安保があるじゃないか」。米軍が「鉾」で、自衛隊は「盾」なんだから、米軍にやらせればいいということらしい。

じゃあ、なぜ朝日新聞は普天間基地の辺野古移設に反対するんだ? なぜ国外移設を! なんて言ってるんだ? 「鉾」をなくす(小さくする)方向に向かわせようとしているのは誰だ?

さらに、朝日新聞は「移動式発射台や潜水艦からミサイルが撃たれれば、位置の特定も発射の兆候をつかむのも困難だ」と書く。

その通りなんだよ、朝日新聞。日本の防衛の不備(不足)をよく分かってるじゃないか。その不足分をどうするか、防衛上考える必要がある訳だろう?

「日本が攻撃したら、戦争を拡大させる」とか言っているが、ミサイルを撃ち込まれることがはっきりしている状態で、何を呑気なことを言うのか? 現実に被害が出てからでは遅いだろう。朝日新聞は「座して自滅を待つ」でもいいだろうが、オレは嫌だ。

朝日新聞は「何でも反対!」と言っていれば自己満に浸れるだろうが、被害を受けるのは一般国民だ。朝日新聞関係者は、いざとなったら中国が匿ってくれるからいいねぇ~。

以前、PAC3(地対空誘導弾)の配備に対して、社民党・福島瑞穂は「ミサイルを撃ち落としたら、その破片で付近に被害が出るから反対だ」と変な持論を展開して失笑を買った(しかも国会の質疑で)。着弾してしまったら、どんな被害が出ると思っているのか?

今回の社説は、これと同レベルことを言っている。

中国の核ミサイルは何発も日本を射程に入れている。北朝鮮はこれだけミサイル発射を繰り返し、あげくの果てにいつ暴発するか分からない状態だ。

そんな状況にもかかわらず、朝日新聞のお花畑は満開だ(笑)。