朝日新聞が「普通の国民」から見放されて久しいが、こんな社説を書いているようでは、今後益々ジリ貧だろう。

3月6日の社説「自民党大会 異論なき1強の危うさ」は、もう批判のための批判、いちゃもんでしかない(苦笑)。

安倍1強の現実を嘆いているのだが・・・。「党や内閣の方針を、多様な視点から吟味する。そんな政党として当たり前の機能が、今の自民党は劣化していないか」「異論や批判に耳を傾け、常に自省する。そんな姿勢がなければ権力は腐敗する」と書くが、下記のように書きかえた方がすっきりすると思うぞ。

「自社の記事を、多様な視点から吟味する。そんな新聞社として当たり前の機能が、今の朝日新聞は劣化していないか」「異論や批判に耳を傾け、常に自省する。そんな姿勢がなければメディア(新聞社)は腐敗する」

ところで、社説中のいいがかりは酷過ぎる。「1強」ゆえのおごりや緩みの例として、「昨年の臨時国会では、首相の所信表明演説中に若手議員らがスタンディングオベーションで応えた」って言うけど、これっておごり? 緩み? 旧民主党・鳩山政権時にも同じことがあったじゃないか? いつまで知らんぷり? 蓮舫が言うところの忘れる力?

また、「1強」の背景として「1990年代の衆院への小選挙区制や政党交付金の導入と、首相への権力集中の積み重ねがある」って言うけど、別に自民党がごり押しで進めた制度ではないだろう。朝日が推していた反自民連立政権が強く進めた制度ではないか?

さらには、小選挙区制は得票率に比べて勝者の側の議席の占有率が高くなりやすい制度でもあると嘆くが、何を今頃泣き言を言っているのか?朝日一推しの旧民主党が政権を取れたのも、小選挙区制だからではないか?

もう支離滅裂、いちゃもん。

まあ、この社説での朝日新聞の本音は「総裁任期延長」で、安倍首相があと4年首相を務める可能性が出てきたことへの恐れだろう。朝日新聞的にはこのまま高支持率をキープされ続け、朝日新聞が受け入れがたい政策を進められるのが怖いのだ。

でも言っておく。朝日新聞が反対する政策ほど、日本のためには有意義な政策であるということを。