朝日新聞12月20日の社説「オスプレイ再開 県民より米軍なのか」を読んで、ひとつだけ疑問に思うことがあった。
内容はオスプレイの飛行再開に反対する内容で、朝日新聞の主張からすれば当然の内容。内容に見るべきものはまったくない。はっきり言って、どうでもいい。
で、ひとつの疑問とは、下記の記述。
「在沖米軍トップの四軍調整官が副知事に『パイロットは住宅や住民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ』と述べ」と、断定して書いていることだ。
これに関して、朝日新聞は事実確認を行っているのか? 沖縄県の安慶田副知事が言ってるだけで、ローレンス・ニコルソン在日米軍沖縄地域調整官の発言(英文)は不明のはずだが・・・。
朝日新聞も15日の社説では「感謝されるべきだと話したという」と書いている。安慶田副知事の言い分しか確認できないのだから当然だろう。同日の別記事でも、「安慶田副知事によると」と記している。
しかし今回(20日の社説)断定したということは、朝日新聞はニコルソン調整官の発言を伝えた安慶田副知事の発言が正しかったと、15日から19日までに確認したことになる。
本当か??
どうやって確認したのか教えてほしい。ニコルソン調整官本人に確認したのか? まあ、これしか確認方法はないはずだが。まさか確認もしないで、断定調に書いているんじゃないだろうな? それとも、安慶田副知事を全面的に信用しているからか?
安慶田副知事はこうも言っている。「謝罪は全くなかった」。しかしニコルソン調整官は翌日の記者会見で「遺憾」であると副知事に伝えたと答えている。また「遺憾とは謝罪のことである」とも答えている。
通訳を介しての会話の限界かもしれないが、100%お互いの意思の疎通ができていなかった可能性がある。そのような中での安慶田副知事の発言を、いつの間にか断定調に書く朝日新聞の見解はいかに?
もし趣旨が違っていても、安慶田副知事が言ってたからとか、責任を押し付け逃げるつもりだろうか。確認していないことを平気で書くのは朝日新聞の得意技だけど・・・。あの沖縄タイムスですら「安慶田副知事によると」としか伝えていない。
ところで、確認できただけでもテレ朝とTBSは、朝日新聞と同様に断定調で報じている。同じく、確認できているのか?
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